初代ペガサスターボは練習用シューズとして逸品でしたが、ペガサスプラスは?
・ミッドソール素材のZoomXの柔らかい足あたりで衝撃吸収性が高い
・ZoomXはへたりは早いが反発性も優れている。
・フォアフットで着地した際にしっかり衝撃吸収して適度な反発を感じる
・安定性は高い
・他社製品より軽量
・テンポアップからLSDまでどんな練習にも使える万能シューズ
管理人も4足履きつぶしました。
当時は超がつくくらいのお気に入りのシューズでした。
当時はZoomXを上回る柔らかくて、反発力が強いシューズは他社にはなかったので、練習用シューズとしてはヘビロテなシューズでした。
36でマイナーチェンジが入り、アッパーが変更になりましたが、敢えて35の初代を探して使い続けました。
ネクストネイチャーがデビューした時に試着しましたが、足を通しただけで分かるガッカリ感は今でも覚えてます…
詳しくは比較表で書いていきますが、全体的にネクストネイチャーからバージョンアップされていることわかります。
ライバルとして挙げられるのは以下のシューズです。
比較対象①:ペガサスターボネクストネイチャー(前作)
比較対象②:ペガサスターボ 35(初代)
比較対象③:NewBalance FUELCELL REBEL V4
比較表
本家サイトなどを参考に比較したスペックシートを作成してみました。
ナイキペガサスプラス | ペガサスターボネクストネイチャー | ペガサスターボ 35(初代) | FUELCELL REBEL V4 | |
---|---|---|---|---|
定価 | 19,800円 | 17,600円 | 19,800円 | 17,800円 |
重量 | 245g(28.0cm) | 256g(27.0cm) | 238g(28.0cm) | 重量:200g(27.5cm)実測178g(25.5cm) |
厚さ | かかと部分??mm、前足部??mm | かかと部分32mm、前足部22mm | かかと部分??mm、前足部??mm | かかと部分39mm、前足部34mm |
ドロップ | 10mm | 10mm | ドロップ: 10mm | 6mm |
ミッドソール素材 | ZoomX | ZoomX(硬さを使い分けた2種) | ZoomX | ミッドソール素材 FUELCELL /PEBAX |
情報確定後追記します。
比較結果①:重量からペガサスプラスを評価
過去モデルと比較して重量はカタログスペック上ほぼ同等と判断できます。
初代は走ってみると、カタログスペックより軽量であると感じます。
当時ZoomflyやVaporflyも所有していましたが、中間にあたる重さでした。
昨今は他社でも開発が進化しており、似たような用途で使用するならFUELCELL REBEL V4やADIZERO SLが軽量で良いシューズです。
比較結果②:厚さからペガサスプラスを比較
ショップで実物を確認しました。
前足部の厚みは初代ペガサスターボと見た目は似ていると感じました。
ペガサス41では前足部が薄いので、ペガサスプラスの方がフォアフット着地には向いている印象です。
前作ペガサスターボネクストネイチャーとも画像比較してみましたが、前足部は厚くなったように見えます…
ネクストネイチャーが不評だったので、初代に近づけたように見えます。
初代が売れすぎて、他が売れず廃盤にしたという逸話があるようにペガサスプラスでは初代のエッセンスをふんだんに取り入れたモデルになっており、厚さも近づけているようです。
米国NIKEも株価を見る限りでは、業績不振で昨今では大変なようですし…
NIKE PEGASUS PLUSのサイズ感について
管理人は初代では26.0cmを着用していました。
昨今のナイキは作りが大きめなので、25.5cmを着用してみましたが、ジャストフィットでした。
参考に私が着用している他のランニングシューズのサイズを書いておきます。
・プーマディヴィエイトニトロエリート3 25.5cm
・プーマファストアールニトロ2 25.5cm
・アディダス アディオスプロ3 25.0cm
・アディダス ボストン12 25.0cm(ワイド)
・アディダス アディゼロSL2 25.5cm
・ナイキ ヴェイパーフライネクスト%2 26.0cm
・ナイキ アルファーフライ3 26.0cm
・ナイキ ヴェイパーフライネクスト%3 25.5cm
・アシックス メタスピードスカイ 25.5cm
・サッカニーエンドルフィンプロ2 25.5cm
・ニューバランススーパーコンプエリートV4 25.5cm
・ホカ オネオネ シエロ エックス1 25.5cm
NIKE PEGASUS PLUSのミッドソールについて
ZoomXを全体に採用されています。
前作では硬さの異なるZoomXということでしたが、今回はどうなのでしょうか。
触ってみて感じたことは、以前のZoomXと比較して表面がツルっとした艶が出ていました。
以前はソリッドな感じでしたが…
また、以前のZoomXと比較して硬さを感じました。
ペガサスプラスは自分が好きだった頃のペガサスターボではないとすぐに分かりました。
反発性はとても高いです。
屈曲性はクニャクニャと曲がるので推進力は強いシューズではなく、高弾性のミッドソールの反発を活かして走ると良いでしょう。
管理人は前足部がもっと柔らかいシューズが好きです。
初代ペガサスターボ35やヴェイパーフライネクスト%2あたりまでのZoomXはしっかりと沈み込む柔らかさがあるのが好きでした。
おそらくですが、ミッドソールを柔らかくしてしまうとへたりも早いので、敢えて反発を長持ちさせる狙いがあって硬めにしてきたのだと思います。
柔らかいミッドソールのシューズあるあるですが、使い込むとミッドソールの塗装がひび割れて見た目も良くないという点もあるから硬めにしたのかもしれません。
ZoomX:ナイキの上位モデルでしか、採用されない最上位ミッドソール素材です。吉田祐也選手(GMOインターネット)曰く、硬く、反発力に優れたシューズとのことでした。
硬めという事なので、テンポ走に使えそうなシューズという印象です。
ヴェイパーフライネクスト%3も同様にミッドソールを硬くしてきた印象があったので同じなのでしょう。
ネクストネイチャーも足を入れたときに硬いと感じたので、昨今のナイキのシューズ特性を踏襲しているのだと感じました。
①衝撃吸収性
5点
ペガサス41の方がフラット着地や踵着地の場合は衝撃吸収性は高いと感じました。
現在のZoomXよりReactXの方が衝撃吸収性は高いと感じました。
個人的にはあまり好感は持てずでした…
ズームフライ6の方が過去のペガサスターボに近い感触でしたので、好感が持てました。
②安定性
8点
過去のペガサスターボと比較して安定性は向上しました。
ペガサス41の方が少し薄めなので特に安定感を求めるなら、41をおススメします。
しかし、色々なメーカーのシューズを履いている身としてはごくごく一般的な安定性としか感じません。
③反発性・推進力
6点
期待と落胆が数字に表れています。
反発性はADIDASのLIGHTSTRIKE PROに似ています。
ペガサスプラスのZoomXは高弾性な味付けになっています。
プレートが装着されていないので、屈曲性がほとんどありません。
淡々としたピッチを刻んで走るとこのシューズの反発性を活かせると感じました。
④耐久性・寿命
8点
数年前のナイキは耐久性を犠牲にして、反発性と推進力重視のシューズに仕上がっていました。
現在のナイキのシューズはミッドソールの素材を硬質にしたことでミッドソールの性能低下がしにくくなりました。
ペガサスプラスは恐らく500kmあたりまでは問題なく走れるでしょう。
⑤グリップ
8点(暫定)
ナイキのシューズは他社と比較してもアウトソールのラバー表面がツルっとしています。
アルファフライやヴェイパーフライでは雨の日でもしっかりグリップしますが、一部のナイキシューズでツルっと滑ったことがあります。
そのような過去があるので、ペガサスプラスも雨の日は気を付けた方が良いかもしれません。
総合点35点/50点満点
かなり低めの評価となりました。
初代ペガサスターボ35が気に入っていたからこそ、期待していました。
前作ネクストネイチャーは、着用してとても落胆したことを思い出しました。
ネクストネイチャーと比較すると性能的には向上していると感じました。
しかし、これじゃないと思ってしまいました。
テンポよくピッチを刻むシューズであれば、他社でもっと良いシューズがあります。
たとえば、ADIZERO SL2の方が柔らかくて軽くて安くて扱いやすいです。
硬めで軽量感を求めるならREBEL V4を推します。
ペガサスプラスを購入するなら他社のシューズを推します。
ナイキさんにはもっと頑張ってほしいと感じました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
NIKE PEGASUS PLUS 2024年8月15日販売!
着用してきたのでレビュー記事を更新しました。
・初代ペガサスターボ(35)に寄せてきた印象だが、見た目だけで中身は別物
・ミッドソールはZoomXを全体採用だが、吉田祐也選手曰く硬めということでしたが、実際に硬かった。
・前作ネクストネイチャーより若干軽量化された。
管理人としては、初代が好印象でしたので期待していました。
前評判通り、着用してみたら硬めの感触で落胆しました。
管理人は柔らかめのシューズが好みなので…
現時点では購入したいという気持ちにはなれません。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。