- 前置き
- 前作のFUELCELL SUPERCOMP PACER(初代)の印象
- FUELCELL SUPERCOMP PACER V2のポイント
- 比較結果①:重量からFUELCELL SUPERCOMP PACER V2を評価
- 比較結果②:厚さからFUELCELL SUPERCOMP PACER V2を比較
- FUELCELL SUPERCOMP PACER V2のサイズ感について
- FUELCELL SUPERCOMP PACER V2のミッドソールについて
- ①衝撃吸収性
- ②安定性
- ③反発性・推進力
- ④耐久性・寿命
- ⑤グリップ
- FUELCELL SUPERCOMP PACER V2の総合ポイント点45.3点/50点満点
- まとめ
前置き

今回ご紹介するランニングシューズは、ニューバランスの練習用モデル「フューエルセル スーパーコンプ ペーサー V2」です。
管理人はNEWBALANCEのランニングシューズが最近のお気に入りで、FRESHFOAM1080 V13、PROPEL V4、REBEL V4 を所有しております。



レース用として、SUPERCOMP ELITE V4も所有しておりましたが、とても良いシューズという印象でした。

今回は新作であるFUELCELL SUPERCOMP PACER V2をショップで着用してきたので記事にしてみることにしました。
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前作のFUELCELL SUPERCOMP PACER(初代)の印象
・見た目が薄底過ぎて管理人には不向きなシューズだと思っていた。
・EnergyArcの屈曲性が他のシューズより高めだった。
・スパイクのような感覚で履くシューズという印象でロード向きではないと感じた
FUELCELL SUPERCOMP PACER V2のポイント
詳しくは比較表で書いていきますが、全体的に前作から進化したことはわかります。
ライバルとして挙げられるのは以下のシューズです。
特に前作との変更点に絞って比較してみます。
本家サイトなどを参考に比較したスペックシートを作成してみました。
![]() FUELCELL SUPERCOMPPACER V2 | ![]() FUELCELL SUPERCOMPPACER(初代)) | ![]() ADIDAS ADIZERO TAKUMI SEN 9 | ![]() ASICS マジックスピード3 | |
---|---|---|---|---|
定価 | 24,200円 | 19,800円 | 18,700円 | 16,500円 |
重量 | 実測196g(25.5cm) | 184g(26.5cm) ※STEPスポーツより実測値を引用 | 180g(27.0cm)実測163g(25.0cm) | 重量: 220g(27.0cm) 実測:198g(25.5cm) |
厚さ | かかと部分36mm、前足部31mm ※管理人所有物にて採寸 | かかと部分27mm、前足部19mm | かかと部分33mm、前足部27mm | かかと部分31mm、前足部24mm |
ドロップ | 5mm ※管理人所有物にて計測 | 8mm | 6mm | 7mm |
ミッドソール素材 | FUELCELL (100%PEBAX)/カーボンプレート(ENERGY ARC) | FUELCELL/カーボンプレート(ENERGY ARC) | LightStrikePro+EnergyRod (樹脂製) | FF BLAST PLUS+Carbon Plate |
比較結果①:重量からFUELCELL SUPERCOMP PACER V2を評価

前作であるFUELCELL SUPERCOMP PACER (初代)との比較しましたが、重量は厚みが9mm増えた分重くなっています。
この程度の重量増は仕方ないと感じます。
実際に着用してみて、TAKUMI SENよりやや重いかな…と感じたので予想通りでした。
管理人は筋肉量が少ないため、軽量モデルを好みます。
他社ではTAKUMI SEN 9を対抗馬としていますが、重量面の有利さはタクミセンですが、衝撃吸収性と反発性と推進力はSUPERCOMP PACER V2の方が優れていると感じました。
実際に着用してみても、厚底と薄底の両方の良いところを取ったシューズという印象です。
厚底ほど過剰な沈み込みはないものの、中底シューズと比べると沈み込みもあるので使いやすさが抜群に良いのです。
厚底は使いこなせないけど、薄底よりも高性能なシューズを使いたい人にピッタリです。
これまではTAKUMI SENがそれを担っていましたが、ニューバランスもその市場に本格的に参入したという印象です。
駅伝をメインで走る陸上部の選手や身体細身のマラソンランナーにはきっと気に入る1足となっています!
比較結果②:厚さからFUELCELL SUPERCOMP PACER V2を比較
ニューバランスのシューズは公式商品サイトにに厚さに関する記載がありません。
その点に関しては残念なポイントではありますが、実物をメジャーで計測してみました。
素人採寸なので大変恐縮ですが、厚さとドロップは以下の通りです。
踵部:36mm
前足部:31mm
ドロップ:5mm
※素人採寸のため、目安としてください。
所有しているREBEL V4やSUPERCOMP ELITE V4より薄く、初代スーパーコンプペーサーと比較すると厚くなっております。
FUELCELL SUPERCOMP PACER V2のサイズ感について
FUELCELLシリーズはSUPERCOMP ELITE V4でも、REBEL V4 25.5cmでぴったりでしたので、 SUPERCOMP PACER V2に関しても、25.5cmを購入しましたがジャストフィットでした。
ニューバランスのランニングシューズに関しては、サイズのばらつきはありませんので同一サイズで大丈夫です。
購入検討されている方の参考になれば幸いです。
参考に私が着用しているランニングシューズのサイズを書いておきます。
FUELCELL SUPERCOMP PACER V2のミッドソールについて
構成は以下の通りです。
ここからは各部分をピックアップして比較します。
FUELCELL:高弾性素材であるPEBAXがなんと100%配合されており、厚底シューズ以上に衝撃吸収性が高く反発力が向上されております。
PEBAX配合FUELCELLは、管理人もREBEL V4とSUPERCOMPELITE V4で衝撃吸収性と反発性のバランスが非常に良いと感じていましたが、PACER V2では中底なので正直期待していませんでした。
TRAINER V3が本命でついでに着用しただけでしたが、PACER V2の方が気に入りました。
SUPERCOMP ELITE V4に近い衝撃吸収性と反発力でした。
厚底系の方が転がる感覚がありますが、接地時間を短めに蹴りたい場合はPASER V2の方が向いています。
そこが購入の決め手となりました。
FUELCELLシリーズのPEBAXの配合率はシューズによって異なっているようです。
TRAINER V3もショップで着用しましたが、PASER V2の方がフォアフットでの柔らかさを感じました。
本当に驚くくらいの柔らかさです。
それでありつつ、接地感覚も優れていております。
他社シューズだとADIDAS ADIZERO TAKUMI SEN 9に似たような印象を得ました。

前作はあまり人気があるシューズとは思いませんでしたが、PASER V2はかなりお気に入りシューズとなりました。
駅伝のような短めの距離で本領発揮しそうですが、フルマラソンでも筋力が少なめのピッチ系ランナーであればよい相棒になるはずです。
それだけ名シューズと表現しても良いくらいの進化を感じました。
エリートモデルであるSUPERCOMP ELITE V4も良いシューズですが、個人的には重量が引っ掛かっていました。
管理人は身長167cmですが、ストライドは130cm前後のピッチ系なので、特に相性が良いと感じているのかもしれません。
ENERGY ARC:カーボンプレートですが、NEWBALANCEのカーボンはそこまで屈曲性が高くないので市民ランナーでも扱いやすいです。
過去のENERGY ARCはネガティブな印象の方が強かったです。
安定性は感じるものの推進力を感じませんでしたが、2024年モデル以降のニューバランスのシューズでは大きく改善されました。
しっかりとした推進力を感じるので好印象です。
ニューバランスのカーボンシューズに関する個人的評価は爆上がり中です。
ストライド系のランナーさんにも試していただきたい一足です。
①衝撃吸収性
9点
SUPERCOMP ELITE V4と比較すれば、やや衝撃吸収性は劣りますが、他のFUELCELLシリーズの中では次点と評価します。
TRAINER V3より意外と衝撃吸収性が高く感じました。
PEBAX100%だと、衝撃吸収性がかなり向上するのだと感じました。
前作と比較して厚くなったことから、衝撃吸収性が向上しているだろうと思っていましたが、想像以上の衝撃吸収性の高さでした。
前足部の衝撃吸収性に関して、私の走力であれば問題ないと感じたので、9点としました。
②安定性
9点
アウトソールの幅が広いので、安定性はかなり良いです。
2024年モデル以降のニューバランスのシューズは、過去モデルと比較してどの性能をとっても別物といっても過言ではありません。
本気度が伝わってきます。
③反発性・推進力
9.3点
前作と比較するとこの点も大きく進化しています。
私のような筋力が少ないランナーでも効率よく出力してくれます。
体重が軽めのランナーでもシューズが上手く助力に変換してくれるので、エリートモデルがよくある反発で跳ね返されること少ないので扱いやすいシューズだと感じました。
また、ニューバランスのランニングシューズは過去モデルでは前足部が薄めになっており、フォアフットだと着地時に反発や推進力をあまり感じられませんでした。
その点に関してしっかり改善されており、PEBAX100%FUELCELLがしっかり反発し、カーボンプレートであるENERGY ARCの推進力をしっかりと感じることができます。
シューズから得られる恩恵が分かりやすくなったので、反発を活かしやすいシューズになっております。
体重が比較的重め、筋力が強めのストライド系ランナーさんだとフルマラソンより短めの距離の方が向いているかもしれません。
私のように筋力が少なめのピッチ系ランナーには、このシューズとの相性は抜群でフルマラソンでも活躍できるシューズだと感じました。
④耐久性・寿命
9点(暫定)
他社と比較するとNEWBALANCEのシューズは耐久性は高めです。
仮にアウトソールが削れてしまっても、ミッドソールの耐久性が高いのでシューグーなどの補修材を使用することによって延命が可能です。

⑤グリップ
9点
NEWBALANCEのランニングシューズは全般的に雨でもグリップをしっかりするシューズが多いという印象です。
REBEL V4にせよ、SUPERCOMP ELITE V4にしてもグリップに何も不満はありません。
FUELCELL SUPERCOMP PACER V2の総合ポイント点45.3点/50点満点
反発性と推進力については私の走力で強い味方となるシューズであると感じました。
ストライド系ランナーさんの場合はフルマラソンよりも短めの距離がおススメです。
細めのピッチ系ランナーさんの場合はフルマラソンでも使ってほしいシューズです。
薄底のようなダイレクトな接地感があるのに、しっかりと衝撃吸収性を感じることもできます。
さらに厚底シューズのような反発力と推進力を感じることができます。
ドロップが少なめなので、転がすような感覚で走るようなシューズではありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
FUELCELL SUPERCOMP PACER V2を自費購入しましたので記事を書きました。
・薄底シューズのようなダイレクトな接地感を感じることができる。
・旧作と比較して厚みが増えた分、重量増となったが100%PEBAX配合したことにより衝撃吸収性、反発性と推進力が大幅に向上している。
・アッパーは、ファントムニットではなく、単なるニットアッパーだがフィット感が良い。
・最強レーシングシューズへと進化
→ 駅伝や短い距離はもちろん筋力が少なめの線が細いランナーであればフルマラソンにも使ってほしい!
メタスピードエッジパリの次にお気に入りのシューズです。
TAKUMI SEN 9の軽さも好きですが、PASER V2はそれを上回る反発性と推進力があるので甲乙つけがたいです。
シューズの性能を評価する基準として、パリオリンピック男子マラソン日本代表の赤﨑 暁選手が日本人最上位である6位に入賞していることからも、NEWBALANCEのランニングシューズの性能の高さが証明されています。

管理人もSUPERCOMP ELITE V4を所有していたことがあり、とても良いシューズであるという評価です。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
new balance(ニューバランス)
[ニューバランス] スニーカー FuelCell SuperComp Pacer v2 メンズ LL2(BLUE/WHITE) 25.5 cm D
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