前置き
今回ご紹介するランニングシューズは、ニューバランスの練習用モデル「フューエルセル スーパーコンプ ペーサー V2」です。
管理人はNEWBALANCEのランニングシューズが最近のお気に入りで、FRESHFOAM1080 V13、PROPEL V4、REBEL V4 を所有しております。
レース用として、SUPERCOMP ELITE V4も所有しておりましたが、とても良いシューズという印象でした。
今回は新作であるFUELCELL SUPERCOMP PACER V2をショップで着用してきたので記事にしてみることにしました。
前作のFUELCELL SUPERCOMP PACER(初代)の印象
・見た目が薄底過ぎて管理人には不向きなシューズだと思っていた。
・EnergyArcの屈曲性が他のシューズより高めだった。
・スパイクのような感覚で履くシューズという印象でロード向きではないと感じた
FUELCELL SUPERCOMP PACER V2のポイント
詳しくは比較表で書いていきますが、全体的に前作から進化したことはわかります。
ライバルとして挙げられるのは以下のシューズです。
特に前作との変更点に絞って比較してみます。
本家サイトなどを参考に比較したスペックシートを作成してみました。
FUELCELL SUPERCOMPPACER V2 | FUELCELL SUPERCOMPPACER(初代)) | ADIDAS ADIZERO TAKUMI SEN 9 | ASICS マジックスピード4 | |
---|---|---|---|---|
定価 | 24,200円 | 19,800円 | 18,700円 | 16,500円 |
重量 | 200g(26.0cm) ※コイケスポーツサイト実測値を引用 | 重量:184g(26.5cm) ※STEPスポーツより実測値を引用 | 180g(27.0cm)実測163g(25.0cm) | 重量: 220g(27.0cm) 実測:198g(25.5cm) |
厚さ | かかと部分??mm、前足部??mm | かかと部分27mm、前足部19mm | かかと部分33mm、前足部27mm | かかと部分31mm、前足部24mm |
ドロップ | ?mm | 8mm | ドロップ: 6mm | 7mm |
ミッドソール素材 | FUELCELL (100%PEBAX)/カーボンプレート(ENERGY ARC) | FUELCELL/カーボンプレート(ENERGY ARC) | LightStrikePro+EnergyRod (樹脂製) | FF BLAST PLUS+Carbon Plate |
比較結果①:重量からFUELCELL SUPERCOMP PACER V2を評価
前作であるFUELCELL SUPERCOMP PACER (初代)と比較すると重量は重くなっています。
フルモデルチェンジにより、薄底 → 中底 シューズへと進化したのでこの程度の重量増は仕方ないと感じます。
実際に着用してみて、TAKUMI SENよりやや重いかな…と感じたので予想通りでした。
管理人は筋肉量が少ないため、軽量モデルを好みます。
この日は同時にSUPERCOMP TRAINER V3も着用してみた後でしたので、特に軽さを感じることができました。
詳しくはこの記事の後半に書きますが、着用時点でこのシューズがとても気に入りました。
他社ではTAKUMI SEN 9を対抗馬としていますが、重量面の有利さはタクミセンですが、衝撃吸収性と反発性と推進力はSUPERCOMP PACER V2の方が優れていると感じました。
駅伝をメインで走る陸上部の選手はきっと気に入る1足となっています!
比較結果②:厚さからFUELCELL SUPERCOMP PACER V2を比較
ニューバランスのシューズは公式に厚さに関する記載がないので、近日中に着用または購入後計測して本記事を更新します。
画像を見た印象では、所有しているREBEL V4やSUPERCOMP ELITE V4より薄く、初代スーパーコンプペーサーと比較すると暑くなっているので35mm前後かと想像しています。
次回ショップに訪問する際には、メジャーを持参して計測してみます。
FUELCELL SUPERCOMP PACER V2のサイズ感について
FUELCELLシリーズはSUPERCOMP ELITE V4でも、REBEL V4 25.5cmでぴったりでしたので、 SUPERCOMP PACER V2に関してもショップで着用しましたが変わらず25.5cmでジャストフィットでした。
購入検討されている方の参考になれば幸いです。
参考に私が着用しているランニングシューズのサイズを書いておきます。
・プーマディヴィエイトニトロエリート3 25.5cm
・プーマファストアールニトロ2 25.5cm
・アディダス アディオスプロ3 25.0cm
・アディダス ボストン12 25.0cm(ワイド)
・アディダス アディゼロSL2 25.5cm
・ナイキ ヴェイパーフライネクスト%2 26.0cm
・ナイキ アルファーフライ3 26.0cm
・ナイキ ヴェイパーフライネクスト%3 25.5cm
・アシックス メタスピードスカイ 25.5cm
・サッカニーエンドルフィンプロ2 25.5cm
・ニューバランススーパーコンプエリートV4 25.5cm
・ホカ オネオネ シエロ エックス1 25.5cm
FUELCELL SUPERCOMP PACER V2のミッドソールについて
構成は以下の通りです。
ここからは各部分をピックアップして比較します。
FUELCELL:高弾性素材であるPEBAXがなんと100%配合されており、厚底シューズ以上に衝撃吸収性が高く反発力が向上されております。
PEBAX配合FUELCELLは、管理人もREBEL V4とSUPERCOMPELITE V4で衝撃吸収性と反発性のバランスが非常に良いと感じていましたが、PACER V2では中底なので正直期待していませんでした。
TRAINER V3が本命でついでに着用しただけでしたが、PACER V2の方が気に入りました。
SUPERCOMPELITE V4に近い履き心地でした。
どうやら、FUELCELLシリーズのPEBAの配合率はシューズによって異なっているようです。
正式な数値は分かりませんが、TRAINER V3以上の柔らかさを感じました。
本当に驚くくらいの柔らかさです。
それでありつつ、接地感覚も優れていております。
他社シューズだとADIDAS ADIZERO TAKUMI SEN 9に似たような印象を得ました。
前作はあまり人気があるシューズとは思いませんでしたが、かなりお気に入りシューズとなりました。
駅伝のような短めの距離で本領発揮しそうですが、フルマラソンでも筋力が少なめのピッチ系ランナーであればよい相棒になるはずです。
それだけ名シューズと表現しても良いくらいの進化を感じました。
エリートモデルであるSUPERCOMP ELITE V4と同じくらいお気に入りとなったので、買いたい衝動に駆られていますw
ENERGY ARC:カーボンプレートですが、NEWBALANCEのカーボンはそこまで屈曲性が高くないので市民ランナーでも扱いやすいです。
また、しっかりとした推進力を感じるので好印象です。
安定性に関してもやや硬めの感触なので、見た目とは裏腹に安定感は良いです。
SUPERCOMP PACER V2に関しては、筋力が少なめのランナーが着用してもしっかりと反発とカーボンプレートの恩恵を受けることができます。
逆に筋力があるストライド系ランナーには支持されにくいシューズかもしれません。
①衝撃吸収性
8.5点
SUPERCOMP ELITE V4と比較すれば衝撃吸収性は劣りますが、他のFUELCELLシリーズの中では次点と評価します。
TRAINER V3より衝撃吸収性が高く感じました。
PEBAX100%だと衝撃吸収性がかなり向上するのだと感じました。
前作と比較して厚くなったことから、衝撃吸収性が向上しているだろうと思っていましたが想像以上の衝撃吸収性の高さでした。
前足部の厚みも私の走力であれば十分あると感じたので、9点に近いに8.5点としました。
②安定性
9点
前作と比べて幅広となったので安定性はかなり良いです。
安定性に関しては大きく進化しました。
昨今のNEWBALANCEのシューズはアウトソールの幅が広くなっているので、他社と比較して安定性は抜群に良いです。
③反発性・推進力
9点
前作と比較するとこの点も大きく進化しています。
私のような筋力が少ないランナーでもきちんと出力してくれます。
体重が軽めのランナーでもシューズが上手く助力に変換してくれるので、エリートモデルがよくある反発で跳ね返されること少ないので扱いやすいシューズだと感じました。
逆に筋力量がある選手だと物足りなさを感じるシューズかもしれません。
体重が比較的重め、筋力が強めのストライド系ランナーさんだと物足りなさを感じるかもしれません。
私のように筋力が少なめのピッチ系ランナーには、このシューズとの相性は抜群でとても扱いやすいシューズだと感じました。
④耐久性・寿命
9点(暫定)
他社と比較するとNEWBALANCEのシューズは耐久性は高めです。
仮にアウトソールが削れてしまっても、ミッドソールの耐久性が高いのでシューグーなどの補修材を使用することによって延命が可能です。
⑤グリップ
9点
NEWBALANCEのランニングシューズは全般的に雨でもグリップをしっかりするシューズが多いという印象です。
REBEL V4にせよ、SUPERCOMP ELITE V4にしてもグリップに何も不満はありません。
FUELCELL SUPERCOMP PACER V2の総合ポイント点44.5点/50点満点
反発性と推進力については私の走力で強い味方となるシューズであると感じました。
ストライド系ランナーよりもピッチ系ランナーさんに使ってほしいシューズです。
身体の線が細いランナーさんにも使ってほしいと感じました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
FUELCELL SUPERCOMP PACER V2が2024年8月に販売されましたので記事を書きました。
・旧作と比較して厚みが増えた分、重量増となったが100%PEBAX配合したことにより衝撃吸収性、反発性と推進力が大幅に向上している。
・アッパーもニットアッパーでフィット感が良い。
・最強レーシングシューズへと進化
→ 駅伝や短い距離はもちろん筋力が少なめの線が細いランナーであればフルマラソンにも使ってほしい!
・ピッチ系ランナー向き
管理人としては、もう少し価格がこなれた頃に購入したいと思います!
さすがに定価だと少し高い…
マジックスピード4を購入予定でしたが、SUPERCOMP PACER V2購入に向けて資金を貯めます。
SC TRAINER V3のついでに着用したシューズでしたが、こちらの方がすごく気に入ってしまいました。
欲しいシューズナンバーワンと言っても過言ではありません。
シューズの性能を評価する基準として、パリオリンピック男子マラソン日本代表の赤﨑 暁選手が日本人最上位である6位に入賞していることからも、NEWBALANCEのランニングシューズの性能の高さが証明されています。
管理人もSUPERCOMP ELITE V4を所有していたことがあり、とても良いシューズであるという評価です。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。