お正月に2大駅伝が開催されました。
元旦:ニューイヤー駅伝
1月2日、1月3日:箱根駅伝
ニューイヤー駅伝に関しては別記事で書きたいと考えています。
今回は第101回箱根駅伝で選手たちが着用したシューズに関する考察を管理人なりにしてみましたので、記事にしてみたいと思います。
既にほかのブログやニュースサイトでも掲載されているので、自称シューズオタクの管理人のマニアックな視点を交えて書いていきます。
全区間:区間賞ランナーが着用していたシューズ
区間(太文字区間新) | 選手名(敬称略) | 学校名 | シューズメーカー | シューズ名 |
1区 | 吉居駿恭 | 中央大学 | ナイキ | ヴェイパーフライネクスト4(プロトタイプ) |
2区 (インターナショナル・日本人) | リチャード・エティーリ 黒田朝日 | 東京国際大学 青山学院大学 | ADIDAS ADIDAS | ADIOSPRO EVO1 ADIOSPRO EVO1 |
3区 | 本間颯 | 中央大学 | ADIDAS | ADIOSPRO4 |
4区 | 太田 蒼生 | 青山学院大学 | ADIDAS | ADIOSPRO EVO1 |
5区 | 若林 宏樹 | 青山学院大学 | ナイキ | ヴェイパーフライネクスト4(プロトタイプ) |
6区 | 野村 昭夢 | 青山学院大学 | ADIDAS | ADIOSPRO4 |
7区 | 佐藤 圭汰 | 駒澤大学 | On | Cloudboom Strike |
8区 | 塩出 翔太 | 青山学院大学 | ADIDAS | ADIOSPRO4 |
9区 | 桜井 優我 | 城西大学 | PUMA | DEVIATE NITRO ELITE 3 |
10区 | 小河原 陽琉 | 青山学院大学 | ADIDAS | ADIOSPRO4 |
区間賞獲得率ナンバーワンはADIDASでした!!
10区間中 6区間!!
実に区間賞のうち6割がADIDASのシューズだったという結果となりました。
凄いですね!
一時期のナイキの無双状態のようにアディダス無双時代の到来です!
EVO1は昨年も2区と3区がEVO1で区間賞を獲得しております。
衝撃の軽さでありながら、反発や推進力も優れているスーパーシューズなので当然の結果でしょう。
そして、大きく躍進したのがアディオスプロ4です。
管理人も使ってみた印象として、凄いシューズが出たと感じました。
メタスピードエッジパリの方が個人的には好みではあるものの、初期のヴェイパーフライに近い柔らかさ+反発と推進力が強いのです。
シューズ自体は高価といえる価格帯ですが、他社のエリートモデルと比較すると安価な部類となるので一流選手と同じ
シューズを履きたいランナーさんにはおススメの一足です。
区間賞獲得率2位はNIKEでした!
1区と5区でヴェイパーフライネクスト%4(プロトタイプ)が着用されていました。
まだ、市場に流通していませんが、ヴェイパーフライネクスト%3が不評だったのでテコ入れが入ったものと思われます。
アルファフライ3も良いシューズではあるものの、費用対効果のバランスで鑑みるとアディオスプロ4を劣ります。
ヴェイパーフライネクスト%3は管理人の中では、ヴェイパーフライ史上最低の仕上がりと感じました。
過去モデルの柔らかく、反発と推進力に優れたシューズというよりも安定性を重視するあまりに硬くなり過ぎたシューズになってしまいました。
使ってみて全然弾まないシューズになってしまったと落ち込みました。
区間賞獲得率3位はonとプーマでした!
7区の佐藤圭汰選手の区間新を支える一足となったのは、クラウドブームストライクでした。
クラウドブームストライクは、ミッドソールがとても硬いのです。
硬さゆえに、使いこなすにはかなりの走力が必要となります。
逆に使いこなせたら最強の一足となるということです。
過去の区間記録を1分以上更新する偉大な区間新記録でした。
個人的にはonのシューズはあまりおすすめしません。
理由1:ミッドソールが硬すぎる
理由2:寿命が短い(耐久性が低い)
ADIOSPRO EVO1もフルマラソン1回分と耐久性が低いです。
敢えて、一発勝負用のシューズとしてはそのように割り切ることも大事でしょう。
しかし、クラウドブームストライクで同じことを考えられるでしょうか。
市民ランナーでミッドソールが硬いシューズを使いこなせるランナーも少ないでしょう。
そのような観点からもクラウドブームストライクはおススメしません。
DEVIATE NITRO ELITE 3はおススメの一足
DEVIATE NITRO ELITE 3の最大の特徴はトータルバランスが高い点です。
扱いやすく、反発と推進力も程よいシューズなのでどのようなレベルのランナーでも扱える一足になっています。
エリートランナーモデルとしては、機能に突出したモデルが多い中でディヴィエイトニトロエリート3は全てにおいて高次元に纏められた一足となっています。
他社で近いモデルだとアディオスプロ4やメタスピードエッジパリに近い印象です。
昨年見かけたFAST-R NITRO ELITE2は管理人が気付かなかっただけですがほとんど使用者を見かけませんでした。
クラウドブームストライク並みに反発と推進力は優れていますが、扱いにくさもありましたので…
ディヴィエイトニトロエリート3は、サブフォー以上のランナーであれば扱えるスーパーシューズなので色々なランナーさんに使ってほしい一足です。
101回箱根駅伝でのシューズシェアを分析
順位 | シューズメーカー | 着用人数 | シェア率 |
1位 | アディダス | 76人 | 36.2% |
2位 | アシックス | 54人 | 25.7% |
3位 | ナイキ | 49人 | 23.3% |
4位 | プーマ | 25人 | 11.9% |
5位 | on | 3人 | 1.4% |
6位 | ニューバランス | 1人 | 0.5% |
6位 | ミズノ | 1人 | 0.5% |
6位 | ブルックス | 1人 | 0.5% |
着用率でもアディダスがシェア率ナンバーワンとなりました。
アディオスプロ EVO1はスーパーシューズなので履いたことがありませんが、性能だけでも抜群に良いシューズであることは分かります。
アディオスプロ4は実際に使ってみて、アディオスプロ史上至高の一足に進化しました。
LIGHTSTRIKE PROの最大の弱点は、衝撃吸収性(柔らかさ)でしたが、反発と推進力性能を増しつつ、柔らかくなった点は称賛に値します。
着用者が増えて当然のバージョンアップでした。
2位のアシックスに関してもメタスピードエッジパリは管理人もおススメする一足です。
アディオスプロ4の方がやや反発と推進力に優れ、メタスピードエッジパリは安定性と軽量という点に優れているので、棲み分けのポイントにはなるかと思います。
3位は意外にもナイキでした。
個人的には迷走が続いているように感じます。
特にヴェイパーフライネクスト%3はヴェイパーフライネクスト史上駄作でしたので、シェア率を落とす要因となった事でしょう。
硬いし反発しないし、すぐに手放しました。
ズームフライ6あたりから、ナイキの本気を感じられる一足になった印象です。
ヴェイパーフライネクスト%4はプロトタイプで流通していないため、販売されたらチェックしたいと思っています。
4位のプーマも大躍進!
城西大学と立教大学ユニフォームを提供していますが、シューズ着用者も多かったです。
また、他の学校の選手もDEVIATE NITRO ELITE3の着用者を見かけました。
本当に良いシューズなので、色々なランナーさんに使ってほしい一足です。
5位以下でおススメは、ズバリNEWBALANCE!
最新モデルのニューバランスのシューズは本当に良い方向に進化しました。
SUPERCOMP ELITE V4はもちろんのこと、ハーフ程度の距離ならばSUPERCOMP PACER V2がおススメです。
エリートV4より軽いので、足の回転を速くすることができます。
エリートもプーマのディヴィエイトニトロエリート3と同様にサブフォー以上のレベルのランナーさんなら扱いやすい一足となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「第101回箱根駅伝 区間賞ランナー着用シューズとシェアを考察」という記事を書いてみました。
自称ランニングシューズオタクとして、たくさんのシューズを使用してきました。
実際に使用してみて感じたことを記事に纏めてみました。
・区間賞獲得、シェア共にアディダスがナンバーワンでした。
→区間賞獲得率70%は少し前のナイキを髣髴する数字です!
・シェア2位はアシックスでした。
→シェア率0%から驚異的なV字回復でした。
・シェア3位はナイキでした。
→まだまだシェア率も区間賞獲得率も高いです。
この記事が読者の皆さんのシューズ購入の参考に少しでもなれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。