前置き
HOKAのシューズは個人的には相性が悪いです。
理由①.ミッドソールが硬め
→管理人はミッドソールが柔らかめのシューズの方が好みです。
理由②.ロッカー構造がきつめ
→ フォアフット着地なのですが、管理人の着地ポイントとの相性が悪いです。
この2点の理由により、HOKAの開発コンセプトと管理人の使用感との相性が悪いと感じています。
初期のCIELO X1やSKYWARD Xを着用した印象も芳しくありませんでした。
知人やネットでの評判も高いので、着用してみることにしました。
ボンダイ9 のポイント
①.前作と比較して踵部が2mm厚くなった。(43.0mm)
→ 市民ランナーが使用するには問題ないはずですが、厳密には40mm規定はオーバーしているので、各大会の概要からご確認ください。

②.297g(28.0cm)とJOGシューズであれば標準的
→ 価格が24,200-と高価な割には、特徴として優れている点があまり感じられません。
ライバルとして挙げられるのは以下のシューズです。
比較対象①:NIKE PEGASUS PREMIUM

比較対象②:NEWBALANCE FRESHFOAM MORE V5

比較対象③:ASICS GEL-NIMBUS27

似たような性能のシューズで纏めてみました。
比較表
本家サイトなどを参考に比較したスペックシートを作成してみました。
![]() ボンダイ9 | ![]() ゲルニンバス27 | ![]() ペガサスプレミアム | ![]() フレッシュフォームMORE V5 | |
---|---|---|---|---|
定価 | 24,200円 | 20,700円 | 29,700円 | 20,600円 |
重量 | 297g(28.0cm) | 284g(26.0cm) ウシダスポーツ商品ページより | 310g(25.0cm)ステップスポーツ動画より | 310g(27.5cm)アルペン商品ページより |
厚さ | かかと部分43.0mm、前足部38.0mm | かかと部分42.5mm、前足部34.5mm | かかと部分45mm、前足部35mm | かかと部分45mm?前後、前足部??mm |
ドロップ | 5.0mm | 8.0mm | 10mm | ??mm |
ミッドソール素材 | スーパークリティカルフォーム | FF BLAST PLUS ECO、PureGEL | ZoomX、AirZoomユニット(サンドウィッチ構造)、ReactX | FRESHFOAM X |
比較結果①:重量からボンダイ9を評価
比較対象内ではニンバス27と同等程度の重量だと感じられます。
実物を手にしても、アッパーやアウトソールがしっかりとした作りと感じますが、それが重量に出ていると感じました。
普段の手持ちのシューズと比較しても、やや重く感じました。
管理人が普段履き用としてFRESHFOAM 1080 V13(最新作はV14)を所有していますが、これと持ち比べてみても明らかに重く感じました。
比較表には敢えてそれよりも厚いMORE V5としていますが、ボンダイ9が重く感じました。
比較結果②:厚さからボンダイ9を比較
ゲルニンバスの踵部の厚さは43.0mmとなっています。
前作と比較して2mm厚くなっております。
比較表内シューズとしては、2番目に薄いという結果となりました。
踵で着地をした際に以前に投稿したニンバス27と同様にふんわりとしたクッションを感じられます。
HOKAのシューズとアシックスのシューズは開発コンセプトが似ているように感じられます。
安定感が抜群に良いのですが、ボンダイ9も安定感にい優れた一足と感じられます。
また、HOKAのシューズはどのモデルでもゴロンと転がるように前に進みやすい印象でした。
しかし、前足部で着地すると評価は一転します。
硬さの方が目立ってしまい、まったく前に進まない感覚でした。
市民ランナーの完走を目的として開発されたシューズなので、厚さは40mmを超えていますが、問題なく使用できるシューズであると思われます。
詳しくは各大会要項をご確認ください。

ボンダイ9のサイズ感について
25.5cmでジャストフィットでした。
初代CIELO X1でも25.5cmを着用しましたが、ボンダイ9は他のHOKAシューズと同一サイズで良いです。
参考に私が着用しているランニングシューズのサイズを書いておきます。
ボンダイ9のミッドソールについて
構成はスーパークリティカルフォームです。
ここからは各部分をピックアップして比較します。
スーパークリティカルフォーム:他のHOKAのミッドソールと比較して柔らかめにできていると感じます。
着用してみて最初に感じたのはふんわりとした柔らかさでした。
特に踵着地でウォーキングや軽めにJOGをした感覚も良好でした。
フラット着地でも同様に柔らかくて安定感もあり高評価です。
しかし、フォアフットで着地をしてみると、一転して以前レビューしたゲルニンバス27と同様に硬さの方が感じてしまいます。
フォアフットには不向きな印象を感じました。
ボンダイ9のフィット感について
良いです。
トレーニングモデルとして想定したモデルとなっているので、アッパーのフィット感や踵の収まりに関しても文句がありません。
ゲルニンバス27と比較して少し細めかなと感じました。
管理人は偏平足なのですが、土踏まず部分が少し気になりましたが、大きな違和感ではありません。
①衝撃吸収性
6点
踵着地の場合は8点です。
管理人は通常の走り方がフォアフット(前足部)着地のため辛口な評価となりました。
詳しくは前項のミッドソールで説明していますが、フォアフット着地だと硬さが目立ってしまう点と、前に足を進めにくい感覚でした。
踵着地に重視しているモデルと思われます。
フラット着地の場合も違和感を感じないので、フラット着地でも良いと感じました。
②安定性
8点
安定感も良いです。
フィット感も良好で、ミッドソールは柔らかめであるものの安定感も非常に高い一足です。
トレーニングモデルはアウトソールの幅が広めなので、どこで着地をしても安心感があります。
③反発性・推進力
4点
トレーニングモデルに反発性を求めること自体がナンセンスだと思いますが…
普段着用しているシューズがエリートランナー向けということもありそれらと比較すること自体がおかしいですが、公平性に欠けてしまいますので…
明らかにエリートモデルと比較すると反発性や推進力はあまり感じません。
その分、衝撃吸収性や安定性に全振りしたシューズという事です。
④耐久性・寿命
7点
私はHOKAのシューズを長期間着用したことがありませんが、ボンダイ8を所有する知り合いの話を聞くと、アウトソールの耐摩耗性は高いとは言えないそうです。
300kmあたりで限界だと聞いています。
⑤グリップ
9点
非常に良いです。
ぬれた路面でボンダイ8を知人は使用したことがあるそうですが、特に違和感を感じなかったそうです。
総合点34.0点/50点満点
踵またはフラット着地なら36点という評価となりました。
反発性や推進力は低めの評価となりましたが、トレーニングモデルなので気にするポイントではないと思います。
個人的には価格面も考慮するとボンダイ9はコスパは低いと感じています。
FRESHFOAM1080が気に入っているという点もありますが、踵着地だとしても快適に走れないと感じてしまいました。
管理人は沈み込むようなフカフカ感触を好みますので、その点で好みが分かれますが個人的にはボンダイ9は買いません。
フォアフット着地の際に硬く感じる点と前に進みにくいと感じたからです。
ADIZERO EVO SLやノヴァブラスト5のように前足部着地した際に適度な反発と推進力を感じるシューズや、FRESHFOAM1080のようなしっかりと踏み込めるシューズの方が好みだという事が分かりました。
フラット着地、踵着地のランナーさんには練習用にピッタリの一足です。
価格が少し高額なので個人的には似たような性能であれば、アシックスのゲルニンバス27を買います。
長距離を走って、足元が不安定になってきてもシューズの安定性の高さがサポートしてくれます。
ウォーキングシューズとしてもおススメの一足です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はHOKA ONEONE BONDI9のレビュー記事を書いてみました。
・コスパはイマイチ…24,200円は性能の割に高額
・踵着地またはフラット着地であれば使えるがフォアフットには不向き
管理人はフォアフット着地なので、ボンダイ9との相性はイマイチでした。
トレーニングモデルとして使用するもよし、フルマラソン完走が目的のランナーさんにはぴったりの一足です。(シューズの厚さに関しては大会によってはNGの可能性もあるので要確認)
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。