前置き
毎年気温に振り回されるレースです。
寒い日は出走待ちの時点で低体温症になるリスクが高く、気温が上昇すると暑さに振り回されます。
今回の東京マラソンでは前者の気温上昇に振り回された印象でした。
沿道観戦することもありますが、今年はTV観戦としました。
個人的なトピックスとしては以下の通りです。
①.ベテランの活躍
日本人1位、2位はベテラン選手が終盤に若手を逆転しました。
35km時点では勝負ありだと思っていたので、ベテランの経験と粘りの走りに驚きました。
特に日本人1位の市山翼選手とは、予想もできていませんでしたので本当に驚きでした。

②.太田蒼生選手(青山学院大学)の爆走からの撃沈
太田選手は序盤から攻めの走りで今後に繋がる走りをされていたと感じています。
奇しくも優勝選手が太田選手と同年齢である22歳という点で比較されていましたが、若さ溢れる走りをあの大一番でできるという点が今後の彼の成長につながると思っています。
色々な批判はあるかと思いますが、若いのですから一度は失敗や挫折を経験したほうが後に伸びていくと思っているので、太田選手の攻めの走りに今後は期待しましょう。
今回は東京マラソン2025をTV観戦したので、上位選手が着用されたシューズに関して記事にしていきます。
日本人1位 市山翼選手(サンベルクス) 2時間6分00秒
着用していたシューズ:PUMA DEVIATE NITRO ELITE3

全体10位とのことですが、後半に気温が上昇する中見事な粘りで日本人1位でした。

第53回山口実業団ハーフマラソンで優勝したことから、好調を維持されているのだと思いましたが、ラストの逆転劇はお見事でした!

35km過ぎあたりでは、日本人1位争いは勝負ありだと感じていたので驚きました。
足元を見ると山口実業団ハーフマラソンで優勝した際と同じシューズであるディヴィエイトニトロエリート3を着用されていました。

日本人2位 井上大仁選手(三菱重工) 2時間6分14秒
着用していたシューズ:ASICS メタスピードスカイパリ

日本人1位の市山翼選手と第3集団の中で粘りの走りだった井上選手が復活を感じさせる日本人2位で完走されました!
井上選手といえば、大迫傑選手や設楽悠太選手と同年代で彼らのような選手と異なり反骨精神溢れる走りで推しの選手の一人です。
井上選手も過去の東京マラソンでは30km過ぎまでは攻めの走りで撃沈することもありました。
長く低迷が続いた時期がありましたが、粘りの走りで自己ベストタイムでゴールされていました。
画面越しに井上選手の走りに胸が熱くなりました。
1週間前には鈴木健吾選手の走りにも胸を打たれましたが、ベテラン選手にもまだまだ世代交代させずに頑張って欲しいです。
長くナイキのシューズを着用されていましたが、学生時代から慣れ親しんでいたアシックスのシューズに戻したようですね。
管理人にとってベテラン選手の復活は心から嬉しいです!
同じく三菱重工から出場した招待選手の山下一貴選手は 2時間12分34秒40位でした。
世界陸上パリ大会以降精彩に書いていますが、浮上してくれることを心から期待しています!
三菱重工マラソン部の活躍は今後も続きそうです!

日本人3位 浦野雄平選手(富士通) 2時間6分23秒
着用していたシューズ:ADIDAS ADIOSPRO EVO1

國學院大學時代は土方選手と2大エースとして活躍されていた浦野選手
実業団入社後は目立った活躍は見られていませんでしたが、今回の東京マラソンでは池田選手や赤崎選手と3人で第二グループを形成し、一時は日本人1位も期待できる走りでした。
果敢に攻めた結果なので胸を張って欲しいと思っています。
良い練習が詰めていると感じましたし、後半の気温上昇がなければ結果はもっと違ったかなと感じています。

日本人4位 池田耀平選手(Kao) 2時間6分48秒
着用していたシューズ:ADIDAS ADIOSPRO EVO1

今大会で最も活躍した選手の一人です。
後半に失速してしまいましたが、苦しみながらもレースを止めることなく完走したことは素晴らしい頑張りだと感じました。
特に35kmあたりでは完全に勝負ありだと思わせるスパートでしたが、その後に悪い言い方をすると撃沈でした。
しかし、撃沈するまで攻めた走りができるという事が今後の糧に必ずなるはずです。
苦しみもがく表情はまさに本気で攻めた証です。
気温上昇によって一気に体力が消耗したかと思いますが、今後に繋がる素晴らしい走りでした。

日本人 6位 赤﨑暁(九電工) 2時間7分48秒
着用していたシューズ:NEWBALANCE FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4

パリオリンピックで6位入賞と活躍された赤崎曉選手も第二集団で浦野選手や池田選手と序盤から攻めた走りをされていました。
パリオリンピック入賞するまで、世間ではあまり赤崎選手のことを報道される記事はありませんでした。
私はMGCを現地観戦しましたが、赤崎選手の走りを見てどんな場面でも強い選手なのだと感じました。
東京マラソンでも日本人1位は赤崎選手だと思っていました。
35km過ぎまで第二集団で粘っていましたが、暑さが影響したのかもしれません。
パリの気候と比較すると東京マラソンは涼しかったはずですが、調整も影響したのかもしれません。
第二集団の皆さんの走りは日本記録を更新を目指す走りでかなり攻めていたので、撃沈上等の走りだったと感じています。
守りの走りよりも攻めの走りだった彼らは素晴らしいと思っています。

番外編 太田蒼生選手(青山学院大学) DNF
着用していたシューズ:ADIDAS ADIOSPRO EVO1

浦野選手や池田選手選手と同様にEVO1を着用されていました。
太田選手と黒田朝日選手は青学EVO1コンビと言っても過言ではありません。
太田選手の序盤の攻めの走りは痺れました!
ただ一人で外国人選手と共に第一集団で走ったという事は世界と本気で勝負を仕掛けたと思っています。
結果としてはDNFとなりましたが、給水や後半のスタミナ管理など課題も多く残った事でしょう…
初マラソンなのですから、玉砕覚悟で挑むくらいで良かったと思います。
若林選手や黒田選手が初マラソン+学生新記録を記録したのでプレッシャーもあったかと思います。
中途半端な走りで完走するよりも、攻めに攻めて玉砕した方が彼の競技人生において大きなステップとなったはずです。
ロス五輪で本気でマラソンで勝ちに行く走りができますよう心から願っています。

女子日本人1位 安藤友香(しまむら) 2時間23分37秒
着用していたシューズ:NIKE ALPHAFLY3

女子は15km過ぎに並走していた細田あい選手(エディオン)を千切って一人旅状態でした。
後半の気温上昇にも耐えて掴み取った日本人1位!
3月9日に開催される名古屋ウィメンズマラソンの結果次第ですが、世界陸上東京大会ほぼ内定ということで活躍されることを心から願います。
安藤選手の走りは忍者走りという上半身の動きが少ないフォームが有名ですが、ピッチ走法であればとてもエネルギーロスが少ない走りだと感じています。
昨年の名古屋では優勝されていますし、酷評されることが多いフォームですが実績があるので安藤選手の走り方にはフィットしていると感じています。
アルファフライはストライド走法向けと思われていますが、安藤選手のようにピッチ走法でもフィットできるという事です。

上位着用率集計
1位:ADIDAS 3名 42%
2位:PUMA 1名 14%
2位:ASICS 1名 14%
2位:NEWBALANCE 1名 14%
2位:NIKE 1名 14%
東京マラソンの上位者は、アディダスが42%と首位でした。
見逃せないのは、男子日本人1位の市山翼選手がPUMAのシューズであった点です。
ディヴィエイトニトロエリート3は管理人もおススメする一足で、我々市民ランナーであっても扱いやすいシューズです。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「東京マラソン2025(2025年3月3日開催))上位者のランナーシューズ考察」という記事を書きました。
集計した中では圧倒的にアディダスが占めていました。
着用されていたのは高額かつ低耐久性である分、高性能であるADIOSPRO EVO1でした。
エリートランナー向けモデルは、元々の価格が高価なので間違いないものを購入したいと思う人も多いはずです。
ADIOSPRO4は速い!軽い!安いの3拍子揃ったシューズです!
どのシューズメーカーにも一長一短があります。
管理人は今シーズンは敢えて大会エントリーしませんでしたが、来年はハーフマラソンにエントリー予定です。
決戦用シューズはどれにしようかな…
現時点:メタスピードエッジパリ or ADIOSPRO4
ヴェイパーフライネクスト%4は初代に近い履き心地だと評判が良いので着用してみてから判断したいと思っています。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。