サッカニー エンドルフィントレーナーは、はじめてのカーボンプレート内蔵シューズとして最適な一足でした。【レビュー・PR】

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前置き

先日の記事にエリートモデルであるエンドルフィンエリート2に関する記事を掲載しました。

サッカニーの上位モデルとしては以下のラインナップとなります。

①エンドルフィンエリート2

②エンドルフィンプロ4

いずれのモデルもカーボンプレートが硬めなので、エリートモデルとなります。

一般ランナー向けモデルとして「エンドルフィンスピード4」がありますが、ナイロンプレートが内蔵となっており、推進力は他社のマジックスピード4やズームフライ6と比べると物足りない印象でした。

エンドルフィントレーナーは、マジックスピード4やズームフライ6に対抗できるモデルとして開発されたと思われる一足となっております。

今回は「サッカニー エンドルフィントレーナー」に関するレビュー記事にしていきます。

サッカニー エンドルフィントレーナー 主な特徴①:新素材「incrediRUN」の採用

「incrediRUN(インクレディラン)フォーム​」はエリート向けモデルであるエンドルフィンエリート2にも採用されております。

違いとしては、エンドルフィンエリート2ではミッドソール全体にincrediRUNが採用されておりますが、エンドルフィントレーナーでは、カーボンプレートより上部(足側)となっており、地面側のミッドソールは硬めのEVAが採用されております。

初期の着地時には柔らかさを感じるものの、下部の硬めなEVAが安定性を担保しており、初めてカーボンシューズを使用するランナーさんでも違和感を感じさせない履き心地となっております。

サッカニー エンドルフィントレーナー 主な特徴②:同クラスで他社と比較して硬めのカーボンプレート

マジックスピード4やズームフライ6のように一般的に入門向けカーボンプレート内蔵シューズの大半は柔らかめのカーボンプレートが採用されております。

エンドルフィントレーナーでは、エリートモデル並みの硬めのカーボンプレートが採用されているので推進力は他社シューズと比較して優れています。

サッカニー エンドルフィントレーナーの残念な面:価格

トレーニングモデルでありながら、30,800円は高いとしか言いようがありません。

マジックスピード4やズームフライ6は18,700円です。

価格差は12,100円です。

ADIZERO EVO SLでも19,800円なので、かなり強気な価格設定となりました。

HOKA SKYWARD Xあたりがライバルの価格設定なのかもですが、トレーニングモデルで3万円以上の金額は、マーケット的に苦戦しそうな設定と感じました。

しかし、サッカニーのシューズはセールで安くなる傾向があるのでそれを見越したマーケティング戦略なのかもしれません。

ライバルとして挙げられるのは以下のシューズです。

比較対象①:NIKE ZOOMFLY6


比較対象②:ASICS MAGICSPEED4


比較対象③:NEWBALANCE SUPERCOMP TRAINER V3

カーボンプレート搭載でミドルグレードのシューズで纏めてみました。

比較表

本家サイトなどを参考に比較したスペックシートを作成してみました。

スクロールできます

エンドルフィントレーナー

ズームフライ6

MAGIC SPEED4

SUPERCOMP TRAINER V3
定価30,800円18,700円18,700円24,200円
重量280g(27.0cm)※ヨドバシドットコム商品ページより265g(28cm)
本家商品ページより
実測 222g(25.5cm)
245g(27.0cm)260g(27.5cm)
厚さかかと部分41.0mm?、前足部33.0mm?
検索から得た情報のため正確性は?
かかと部分42mm
前足部34mm
かかと部分42.5mm
前足部35.5mm
かかと部分40mm、前足部34mm
ドロップ8.0mm?8mm7mm6mm
ミッドソール素材 incrediRUN + カーボンプレート +EVAZoomX+SR-02+Flyplate(カーボン)FF BLAST PLUS
FF TURBO
カーボンプレート
FUELCELL PEBAX配合/カーボンプレート(ENERGY ARC)
各製品の比較

比較結果①:重量からエンドルフィントレーナーを評価

カタログスペック上は、比較対象内で最も重いシューズとなりました。

このクラスのシューズの場合、重くても240g前後であることが望ましいです。

SUPERCOMP TRAINER V3もやや重いと感じていましたが、それを上回る重さです。

比較結果②:厚さからエンドルフィンエリート2を比較

メーカー発表の数値ではないので、正確性はやや欠けますが41mmという事であればこのクラスのシューズとしては問題ありません。

安定感が優れているので、踵着地でもフラット着地でもふらつくことはありません。

新素材incrediRUNは前足部の方が多く採用されているので、性能を100%活かすならフォアフット着地が好ましいです。

やや他社シューズと比較するとフォアフット時はincrediRUNが底付きEVAの硬さを感じました。

エンドルフィントレーナーのサイズ感について

25.5cmがジャストフィットでした。

他のサッカニーのシューズと比較して同じで良いと感じました。

参考に私が着用しているランニングシューズのサイズを書いておきます。

・プーマディヴィエイトニトロエリート3 25.5cm
・プーマファストアールニトロ2 25.5cm
・アディダス アディオスプロ3 25.0cm
・アディダス ボストン12 25.0cm(ワイド)
・アディダス アディゼロSL2 25.5cm
・ナイキ ヴェイパーフライネクスト%2 26.0cm
・ナイキ アルファーフライ3    26.0cm
・ナイキ ヴェイパーフライネクスト%3 25.5cm
・アシックス メタスピードスカイ 25.5cm
・アシックス マジックスピード4 25.5cm
・アシックス ノヴァブラスト5 25.5cm
・サッカニーエンドルフィンプロ2 25.5cm
・サッカニーエンドルフィンエリート2 25.5cm
・ニューバランススーパーコンプエリートV4 25.5cm
・ホカ オネオネ シエロ エックス1 25.5cm

エンドルフィンエリート2のミッドソールについて

構成はincrediRUN 、 カーボンプレート、EVAです。

ここからは各部分をピックアップして比較します。

incrediRUN、EVA

incrediRUNはサッカニー社のランニングシューズの中で最上位のミッドソール素材となります。

エンドルフィントレーナーでも上部に採用されております。

incrediRUN自体はエンドルフィンエリート2のレビューで書いた通り体感で大幅に柔らかく感じました。

他社のエリートモデルを含めて、最も柔らかいのではないかと感じました。

体重をしっかりシューズに載せて、ミッドソールを踏んでから強力な反発を感じることができます。

ストライド系ランナーに向いていると感じましたが、ピッチ系でも違和感はないと思います。

エンドルフィンエリート2では全体に採用されている点から、安定性に不安を感じましたが、トレーナーの場合はEVAを地面側に採用しているので安定性が優れています。

しかし、EVA独特の硬さがあるので踏み込むとEVAの硬さを感じてしまいます。

その点では、スーパーコンプトレーナーV3、マジックスピード4やズームフライ6は柔らかさを感じることができるので作りが上手だと感じました。

カーボンプレート内蔵シューズで最も安定性は優れているので、足首が弱い人や走力がサブフォー以下のランナーでも使えそうな点は評価すべきだと感じています。

そこまで体幹を必要としないので、どのレベルのランナーでも使えそうです。

カーボンプレート

他社と比較して明らかに硬めのカーボンが採用されています。

かといって、ミッドソールの安定性が優れているので扱いにくさはあまり感じません。

どちらかというと体重が軽いランナーよりも、体重があるランナーが踏み込むと推進力を得やすいかと感じました。

エンドルフィントレーナーのフィット感について

エンドルフィンエリート2で感じたようにやや踵が抜けるような感覚がありました。

ブルックスでも同じような感覚があったので、欧米人に合わせているものと思われます。

アシックスと比較するとフィット感は日本人向けとは感じませんでした。

①衝撃吸収性

6.5点

比較対象内では最も低いと言わざるを得ません。

incrediRUNは柔らかいのですが、特に前足部は全体に採用率を上げるべきだと感じました。

EVAの硬さをフォアフット着地の際に感じてしまいました。

管理人は柔らか過ぎるくらいの感覚が好きだから特にそう感じたのかもしれません。

一般受けが良いのはこの程度の柔らかさなのかもしれません。

ズームフライ6の方が柔らかさは感じられます。

②安定性

8.5点

EVAの硬さの硬さの恩恵で安定性は他社のシューズと比較しても高いです。

このクラスでは全体的なバランスの高さを要求しますが、エンドルフィントレーナーの場合は安定性に特化しているように感じました。

カーボンプレート内蔵シューズ初心者で、安定性重視のランナーさんにおススメです。

③反発性・推進力

7点

推進力に関しては、カーボンプレートが他社と比較して最も硬いので推進力に関してはとても優れています。

しかし、ミッドソールの反発はEVAの比率が高いので弱めです。

個人的には、前足部のincrediRUNの比率をさらに高めて欲しかったと感じました。

④耐久性・寿命

8点(暫定)

アウトソールは、前足部の内側と踵部の外側にラバーを採用しています。

他の部分はEVAにスリットを入れており、EVAの耐摩耗性に左右されます。

個人的に耐摩耗性は低めと感じました。

EVAは性能劣化しにくい素材なため、性能面での耐久性はありそうと思われるので暫定で採点しました。

⑤グリップ

8点(暫定)

EVAにスリットを入れており、雨の日でもしっかりグリップしてくれそうです。

総合点38.0点/50点満点

点数以上に高額な点が大きな弱点です。

マジックスピード4やズームフライ6との差額が12,100円となります。

価格差を性能と対比してしまうと、個人的にはミッドソールの柔らかさ重視ならズームフライ6、トータルバランスならマジックスピード4を買います。

練習用シューズに3万円以上はさすがに支払えません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はサッカニー エンドルフィントレーナー レビュー記事を書いてみました。

SAUCONY ENDORPHIN TRAINERのポイント

・30,800円は割高…
・ミッドソール素材「incrediRUN」の採用率が低めなのでEVAの硬さが目立つ
・カーボンプレートは他社と比較して硬めなので推進力は抜群に良い

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

名前:るっく
年齢:50代
職業:会社員(SE)
ラン以外の趣味:ロードバイク・資産運用・節約
PB(フル) 2時間57分(2016年板橋Cityマラソン)
PB(ハーフ)1時間21分(2016年新宿ハーフマラソン)
ランニングシューズやグッズ、ロードバイク用品などなんでも忖度なしでレビュー記事を書きます。
レンタルでも構いませんので、提供していただけると嬉しいです。
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