- 前置き
- ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4 主な特徴①:軽量化
- ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4 主な特徴②:他社同価格帯シューズと比較して柔らかめのカーボンプレート
- ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4の残念な面:前足部ミッドソールの硬さ
- 比較表
- 比較表内で一番性能が近いシューズ
- 比較結果①:重量からナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4を評価
- 比較結果②:厚さからナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4を比較
- ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4のサイズ感について
- ナイキ ヴェイパーフライネクスト%4のミッドソールについて
- ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4のフィット感について
- ①衝撃吸収性
- ②安定性
- ③反発性・推進力
- ④耐久性・寿命
- ⑤グリップ
- 総合点41.0点/50点満点
- アルファフライ3との棲み分け
- まとめ
前置き

満を持してNike ZoomX Vaporfly NEXT% 4が販売されました。
ランニングシューズオタクである管理人も一日でも早く着用する機会を虎視眈々と待っていましたが、入荷が確認できたので着用してきました~!
一言でいえば「エリートモデルの中でもアルファフライと完全に棲み分けされた一足」となりました。
ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4を購入検討している人の多くは、アルファフライや同価格帯のアディオスプロ4やメタスピード(エッジ・スカイ)パリ、ディヴィエイトニトロエリート3あたりと比較検討している人も多いのではないでしょうか。
今回は「ナイキ ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4」に関するレビュー記事を書いてみました。
ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4 主な特徴①:軽量化
手に取ってみた第一印象は明らかに他社と比較して軽いです。
公式商品ページで ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4の重量は約171g (27cm 片方)しかありません。
管理人のマイサイズ25.5cmまたは26.0cmだとしてもメタスピードパリより軽量化されているものと考えています。
管理人が所有しているシューズの中ではアディダス タクミセン9が最軽量でしたが、それを上回る軽量となっています。
この軽さは非常に大きな武器になります。
ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4 主な特徴②:他社同価格帯シューズと比較して柔らかめのカーボンプレート
アルファフライ3と比較すると明らかにカーボンプレートが柔らかくなりました。
ディヴィエイトニトロエリート3やSUPERCOMP ELITE V4に近い柔らかさです。
メタスピードパリやアディオスプロ4、アルファフライ3は明らかにガチガチに硬いカーボンプレートが採用されていますが、ヴェイパーフライ4のカーボンは上級市民ランナーでも扱いやすい硬さであると感じました。
ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4の残念な面:前足部ミッドソールの硬さ
踵部は柔らかめのZoomXが採用されていますが、前足部(ちょうど色が異なる部分)のミッドソールが硬めなのです。
ズームフライ6が好感触だったので期待していたのですが…
超軽量化されて手に取った印象は良かったのに足入れしてから悲しくなりました。
ライバルとして挙げられるのは以下のシューズです。
比較対象①:ADIDAS ADIZERO ADIOSPRO4

比較対象②:ASICS METASPEED EDGE PARIS

比較対象③:PUMA DIVIATE NITRO ELITE3

比較対象④:NEWBALANCE FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4

アルファフライ3は、価格帯が異なるため敢えて外しました。
この記事の後半にアルファフライ3との棲み分けについて書いています。
比較表
![]() VAPORFLY NEXT%4 | ![]() ADIDAS ADIOSPRO4 | ![]() メタスピードエッジパリ | ![]() DIVIATE NITRO ELITE3 | ![]() SUPERCOMP ELITE V4 | |
---|---|---|---|---|---|
定価 | 29,700円 | 28,600円 | 27,500円 | 29,700円 | 29,700円 |
重量 | 171g (27cm)※本家商品ページより | 200g(27.0cm) 本家商品ページより) | 185g(27.5cm)実測160g(25.0cm) | 194g(27.0cm) | 229g(27.0cm)実測219g(26.0cm) |
厚さ | かかと部分39.0mm?、前足部33.0mm? 検索から得た情報のため正確性は? | かかと部分39mm、前足部33mm | かかと部分39.5mm、前足部34.5mm | かかと部分40mm、前足部32mm | かかと部分40mm、前足部36mm |
ドロップ | 6.0mm? | 6mm | ドロップ: 5mm | 8mm | 4mm |
ミッドソール素材 | ZoomX+Flyplate(カーボン) | LIGHTSTRIKE PRO /ENERGYRODS 2.0 (カーボン製) | FF TURBO PLUS / カーボンプレート | NITRO ELITE / PWRPLATE(カーボン | FUELCELL(PEBAX) / EnergyARC(カーボン) |
比較表内で一番性能が近いシューズ
PUMA DIVIATE NITRO ELITE3に近いと感じました。
・軽量
・カーボンプレートの硬さがほぼ同じ
・接地感覚
ヴェイパーフライ4の方が軽量でミッドソールがやや硬めです…
ディヴィエイトニトロエリート3は柔らかめです。
ほぼ似たような性能と感じました。
比較結果①:重量からナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4を評価
カタログスペック上は、比較対象内で最も軽いシューズとなりました。
このクラスのシューズの場合、200gあたりが多かったのですが、各社軽量化が進んでいる印象です。
ヴェイパーフライ ネクスト%4の最大のセールスポイントをズバリ例えると「軽量化」です。
さすがにADIOSPRO EVO1よりは重いですが、かなり軽くなりました。
これにより、明らかにピッチを刻みやすくなりました。
筋肉量が少なめでピッチ系ランナーさんにとっては有用な選択肢の一つではないでしょうか。
比較結果②:厚さからナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4を比較
メーカー発表の数値ではないので、正確性はやや欠けますが39mmとのことです。
ドロップは6mmと母指球あたりも厚みが残っております。
普通に立っている際は前に傾く感覚はありませんが、走り出すとグイっと前に進む感覚があります。
また、フォアフット着地では安定感が優れています。
踵着地やフラット着地の場合は、ミッドソールが細くて柔らかく、中央で肉抜きされているので逆に安定感は低くふらつく可能性があります。
ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4のサイズ感について
管理人は迷いました。
25.5cmジャストフィットです。
参考に私が着用しているランニングシューズのサイズを書いておきます。
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%4のミッドソールについて
構成はZoomX 、 Flyplate(カーボン)です。
ここからは各部分をピックアップして比較します。
ZoomX
ZoomXはナイキ社のランニングシューズの中で最上位のミッドソール素材となります。
ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4では全面に採用されております。
前足部と踵部で異なる硬さのZoomXを採用されており、前評判がとても良かったので管理人もとても期待していました。
管理人は柔らかめのミッドソール素材を好みます。
着地はフォアフット(前足着地)です。
ズームフライ6では大幅に柔らかくなっており好印象でしたが、ヴェイパーフライ4のZoomXはやや硬めでした。
踵部のミッドソールは柔らかめだったので、大きく落胆しました。
昨今のトレンドは柔らかめだと思っていたので、ナイキも同じアプローチをしてくるかと思っていたのですけどね…
Flyplate(カーボン)
アルファフライ3との棲み分けポイントとして、カーボンプレートの硬さが変わったと感じました。
アルファフライ3はガチガチに硬く、ヴェイパーフライ4のカーボンプレートは柔らかめです。
ズームフライ6よりは硬いので、エリートモデルの中でストライド系はアルファフライ3、ピッチ系はヴェイパーフライ4という使い分けでになったと感じています。
硬さは他社だとディヴィエイトニトロエリート3やスーパーコンプエリートV4と同じくらいいです。
ADIOSPRO4やメタスピードパリはもっと硬めです。
推進力が爆発的ではないので、とても扱いやすく感じました。
市民ランナーでもサブ3.5あたりのレベルのランナーでも良いと感じました。
しかし、要フォアフット着地シューズへと進化しています。
前作3は踵やフラット着地の方が寧ろ推進力を感じられましたが、ヴェイパーフライ4ではフォアフット着地でないと明らかに進みません。
ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4のフィット感について

ナイキのシューズは、2024年あたりまでは踵が抜ける感覚がありますが、今回はあまり感じませんでした。
アッパー生地が剛性があり、ホールド感が高いエンジニアードメッシュになっています。
フィット感に関しては昨今のナイキのシューズと同様に進化を感じました。
①衝撃吸収性
7点
やや硬めでしたので、低めの評価となりました。
何故踵部と同じ柔らかさにしなかったのか疑問に感じます。
恐らく、アルファフライ3との棲み分けの為に硬さを変更したものと思われます。
アルファフライ3の方が柔らかく衝撃吸収性の高さを感じることができます。
②安定性
8.5点
硬めのミッドソールなので安定性は良いです。
しかし、踵着地(ヒールストライク)やミッドフットの場合は柔らかめなので安定性は低くなります。
初期のヴェイパーフライの柔らかさに衝撃を受けた身としては、安定性よりも柔らかさに振り切って欲しかったです。
③反発性・推進力
8.5点
接地時間短くピッチを刻むランナーにはちょうど良い反発性と推進力です。
しかし、ストライド系のランナーの場合は大きく印象が変わるでしょう。
アルファフライ3との棲み分けポイントはここにもあると感じました。
④耐久性・寿命
8点(暫定)

前作より薄めになっているそうです。
ZoomXは初期と比べて性能劣化はしなくなり、耐久性は向上しましたがメタスピードパリと比較すると、アウトソールの耐摩耗性はやや低めであると評価します。
比較表内のシューズの中では標準的な耐久性であると評価します。
⑤グリップ
9点(暫定)
ナイキのシューズは雨の日に履いても安心感があります。
アウトソールのラバーのグリップは全天候で不満を感じたことが一度もありません。
総合点41.0点/50点満点
採点対象外ですが、軽量という点で2点を特別加点して43点と評価します。
タクミセン9よりも軽量である点は大きなポイントだと思います。
筋肉量が少なめで接地時間を短くピッチを刻むランナーさんに向いています。
もちろん、ストライドを伸ばす走りにも向いていますが、アルファフライ3の方が適しているでしょう。
アルファフライ3との棲み分け
アルファフライ3の特徴は柔らかく沈み込むミッドソールと硬めのカーボンプレートです。
ズバリ、ストライド系ランナーに向いています。
ヴェイパーフライ4の特徴は、アルファフライ3と比較してやや硬めのミッドソールに柔らかめのカーボンプレートにあります。
ズバリ、ピッチ系ランナーに向いています。
メタスピードパリで例えるとスカイとエッジの違いと似ていると感じました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はナイキ ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4 レビュー記事を書いてみました。
・29,700円は他社を意識した価格設定で好印象
・ミッドソール素材「ZoomX」は前足部は硬めでイマイチ
・カーボンプレートは、他社と比較して柔らかめなので扱いやすい
・最大のセールスポイントは軽さにあり!他社と比較してもEVO1の次に軽いです!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。