- 前置き
- アシックス メタスピードスカイパリ 主な特徴①:軽量である
- アシックス メタスピードスカイパリ 主な特徴②:ストライド重視のカーボンプレートの配置
- ASICS METASPEED SKY PARISの残念な面:安定感がやや低い
- 比較表
- 比較結果①:重量からアシックス メタスピードスカイパリを評価
- 比較結果②:厚さからアシックス メタスピードスカイパリを比較
- アシックス メタスピードスカイパリのサイズ感について
- アシックス メタスピードスカイパリのミッドソールについて
- メタスピードエッジパリとの棲み分け
- ヴェイパーフライ4の違い
- アシックス メタスピードスカイパリのフィット感について
- ①衝撃吸収性
- ②安定性
- ③反発性・推進力
- ④耐久性・寿命
- ⑤グリップ
- 総合点44.75点/50点満点
- まとめ
前置き
メタスピードパリシリーズには以下がラインナップされています。
・メタスピードエッジパリ → ピッチ走法向け
・メタスピードスカイパリ → ストライド走法向け
管理人はどちらも試着してエッジパリの方が合っていると感じたので、過去にエッジパリを購入しました。

今回は、知人からスカイパリが不要になったとのことなので、購入することにしました。

今回は「アシックス メタスピードスカイパリ」に関するレビュー記事を再評価も兼ねて書いていきます。
アシックス メタスピードスカイパリ 主な特徴①:軽量である
メタスピードスカイパリの重量は、約164g (25.5cm 片方実測)しかありません。

同価格帯のエリートモデルの中では、ヴェイパーフライ4と同等レベルです。
この軽さは非常に大きな武器になります。
アシックス メタスピードスカイパリ 主な特徴②:ストライド重視のカーボンプレートの配置
メタスピードパリシリーズは硬めのカーボンプレートが使用されています。
例えば、ヴェイパーフライ4と屈曲性の比較をしましたが、明らかに硬さはメタスピードパリシリーズの方が硬いと感じました。
実際に着用したイメージも同じです。
アルファフライ3やアディオスプロ4に近い硬さです。
エッジとスカイでは構造がことなり、スカイは↓の画像の通りフラット形状となっています。
またつま先まで厚みがあるので、フォアフット着地でもしっかりとミッドソールの厚みを感じることができるので硬めのミッドソールの割には衝撃吸収性が高いです。

ASICS METASPEED SKY PARISの残念な面:安定感がやや低い
ほぼ全てにおいて完璧と思っているメタスピードパリシリーズですが、唯一の弱点もあります
やや細身に作られているため、マジックスピード4と比較するとやや横へのぶれやすさを感じました。
しかし、トータルバランスで考えると他社より個人的にストライクな一足と感じています。
管理人は「METASPEED EDGE PARIS」をレース用として使用予定です。
ライバルとして挙げられるのは以下のシューズです。
比較対象①:ADIDAS ADIZERO ADIOSPRO4

比較対象②:NIKE VAPORFLY NEXT%4

比較対象③:PUMA DIVIATE NITRO ELITE3

比較対象④:NEWBALANCE FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4

同価格帯のエリート向けレーシングシューズをチョイスしました。
比較表
本家サイトなどを参考に比較したスペックシートを作成してみました。
![]() METASPEED SKY PARIS | ![]() ADIDAS ADIOSPRO4 | ![]() VAPORFLY NEXT%4 | ![]() DIVIATE NITRO ELITE3 | ![]() SUPERCOMP ELITE V4 | |
---|---|---|---|---|---|
定価 | 27,500円 | 28,600円 | 29,700円 | 29,700円 | 29,700円 |
重量 | 185g (27cm)実測:約164g (25.5cm) | 200g(27.0cm) 本家商品ページより) | 171g (27cm)※本家商品ページより) | 194g(27.0cm) | 229g(27.0cm)実測219g(26.0cm) |
厚さ | かかと部分39.5mm、前足部34.5m | かかと部分39mm、前足部33mm | かかと部分39.0mm?、前足部33.0mm? 検索から得た情報のため正確性は? | かかと部分40mm、前足部32mm | かかと部分40mm、前足部36mm |
ドロップ | 5.0mm | 6mm | ドロップ: 6mm? | 8mm | 4mm |
ミッドソール素材 | FF TURBO PLUS / カーボンプレート | LIGHTSTRIKE PRO /ENERGYRODS 2.0 (カーボン製) | ZoomX+Flyplate(カーボン) | NITRO ELITE / PWRPLATE(カーボン | FUELCELL(PEBAX) / EnergyARC(カーボン) |
比較結果①:重量からアシックス メタスピードスカイパリを評価
カタログスペック上は、比較対象内で2番目に軽いシューズとなりました。
最軽量はヴェイパーフライ4ですが、厚さで0.5mm異なる点とカーボンプレートの硬度が違うので個人的にはメタスピードの方が優位性は高いと感じています。
このクラスのシューズの場合、200gあたりが多かったのですが、各社軽量化が進んでいる印象です。
さすがにADIOSPRO EVO1よりは重いですが、かなり軽いです。
比較結果②:厚さからアシックス メタスピードスカイパリを比較
39.5mmとのことなので、ギリギリまで厚い点も高印象です。
ディヴィエイトニトロエリート3やスーパーコンプエリート V4の方がやや厚みがありますが、メタスピードパリシリーズの場合は前足部にしっかりと厚みが残っている点が好印象です。
さらにギリギリまで厚い割には軽量である点でメタスピードパリシリーズの優位性が上がります。
ドロップは5mmと低ドロップで母指球あたりも厚みが残っております。
ロッカー構造がきつく無いので、フォアフット着地の場合は、自然な着地で推進力を活かせます。
ミッドソール自体は前作と比較するとかなり柔らかくなりましたが、他社と比べると少し硬めです。
しっかりと沈み込みはするので、ミッドソールの反発を活かしやすくなっています。
踵着地やフラット着地の場合でも、東洋人はフラット着地やヒールストライク系のランナーも多く、そこまでの違和感を感じずに使えます。
アシックス メタスピードスカイパリのサイズ感について
25.5cmでジャストフィットです。
過去のメタスピードシリーズも25.5cmでした。
マジックスピード4も25.5cmでした。
ブラスト系は25.0cmと0.5cm落としています。
参考に私が着用しているランニングシューズのサイズを書いておきます。
アシックス メタスピードスカイパリのミッドソールについて
構成はFF Turboプラス &カーボンプレートです。
ここからは各部分をピックアップして比較します。
FF Turbo Plus
FF Turboプラスはアシックス社のランニングシューズの中で最上位のミッドソール素材となります。
アシックス メタスピードスカイパリでは全面に採用されております。
メタスピードパリシリーズの販売当初に感じたのは、かなり柔らかめな感触でした。
現在では、アディオスプロ4のようにさらに柔らかめなミッドソールが出てきましたので、やや硬めに感じます。
ヴェイパーフライ4と同等レベルの硬さです。
ヴェイパーフライ4と同じように不快にならない程度に沈み込むことで、衝撃吸収性を感じることができます。
反発性も非常に感じることができ、日本人トップ選手の支持率が高いことが理解できます。
硬度が絶妙なので、衝撃吸収性と反発性のバランスの良さを感じました。
管理人の着地はフォアフット(前足着地)ですが、グングン進みますし軽いので足を進めやすいです。
もっと柔らかめでも個人的には良いですが、一般受けするにはこの程度の硬度がベストとも言えます。
カーボンプレート
メタスピードパリシリーズのカーボンプレートは同価格帯のシューズと比較すると硬めです。
比較表内のシューズの中では、最も硬いのはアディオスプロ4ですが、その次に硬いです。
硬めなので、もちろん推進力は強めです。
実際に走ってみても推進力を感じることができました。
かといって、シューズがしならない点が不満となるわけでもなく私のような市民ランナーでも扱いやすさを感じるので、改めてアシックスの技術力の高さを感じました。
メタスピードエッジパリとの棲み分け
敢えてメタスピードエッジパリの記事をほぼデビュー当時のままに残しています。

色々なシューズがバージョンアップされた中で、履き比べてみてスカイの方が筋力が強めのランナーに向いたシューズだと感じました。
エッジの方が沈み込みが大きくミッドソールのバウンド感を感じることができるので、個人的にはエッジの方がお気に入りです。
エッジは本番用、スカイは敢えてレースシミュレーション等の練習用として使うのも良いと感じました。
ヴェイパーフライ4の違い
他社比較して最も共通点が多いと感じたのは、ヴェイパーフライ4でした。
感想について、以下の早見表をご参照ください
ヴェイパーフライ4![]() | メタスピードスカイパリ![]() | |
衝撃吸収性 | ||
安定性 | ||
反発性 | ||
耐久性 | ||
軽量性 |
早見表の通りですが、耐久性を含めたトータルバランスでメタスピードパリを個人的には推します。
性能面においてもほぼ同等なのですが、より軽量性を選ぶならヴェイパーフライ4、カーボンプレートの硬さや反発性を重視するならメタスピードスカイパリを選ぶと良いと感じました。
アシックス メタスピードスカイパリのフィット感について
アシックスのシューズは他社と比較してフィット感が抜群に良いです。
海外製のシューズの場合は足形が東洋人に合わないことと感じることがありますが、メタスピードパリシリーズは全くそれを感じません。
また、シューレース(靴ひも)が緩みにくく解けにくい点もフィット感に寄与していると感じています。
①衝撃吸収性
8.5点
昨今のシューズと比較してやや硬めでしたので、エッジの記事と比較して低評価となりました。
しかし、衝撃吸収性そのものに関してそこまで低いわけではありません。
硬めの感触の割には疲れにくく、足に優しい印象です。
前足部の厚みがしっかり残っているので、ミッドソールの硬さよりも厚みでカバーしているように感じます。
②安定性
8.0点
硬めのミッドソールな割には、幅が細身なので安定性はやや欠けるように感じます。
踵、フラット、前足部など色々な着地を試しましたが印象はどれも同じです。
③反発性・推進力
9.75点
管理人の中では最高点です。
エッジでも同様の印象でしたが、スカイの場合はエッジよりもカーボンの形状が異なるので、推進力に関して明らかに違いを感じます。
エッジとパリの棲み分けにも書きましたが、この点が大きなポイントの違いです。
エッジはミッドソールの反発を活かすことでピッチを上げることができ、スカイの場合はカーボンを強くしならせて推進力を得るような走りが望ましいです。
④耐久性・寿命
9.5点
エリートモデルの中では、他社と比較しても圧倒的に耐久性が高いです。
初代スカイは600km程度履きました。
さすがに反発は落ちましたが、耐摩耗性が強く練習用として地元に帰省した際に使っています。
⑤グリップ
9点
アシックスのシューズは雨の日に履いても安心感があります。
アウトソールのラバーのグリップは全天候で不満を感じたことが一度もありません。
総合点44.75点/50点満点
軽量性で2点加点して46.75点です。
メタスピードパリシリーズは管理人が最もおススメできるレーシングシューズです。
軽量性、性能、フィット感どれも外しておらず、突き出た性能はありませんがどれも高次元に纏まっています。
管理人はエッジの方が扱いやすさを感じます。
レースが近くなったらシミュレーションでスカイを使用することで足慣らしができるかと感じています。
筋力がある人はスカイ、少なめの人はエッジの方が良いと感じました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はアシックス アシックス メタスピードスカイパリ レビュー記事を書いてみました。
・27,500円はエリートランナー向けモデルの中で最高のコストパフォーマンス!
・ミッドソール素材「FF Turbo Plus」は硬めだが、他社より厚みがあるので好印象
・カーボンプレートは、他社と比較して硬めなので筋力があるランナー向け!
・最大のセールスポイントは、性能のトータルバランスの高さとコスパです!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。