前置き

HOKA ONEONE CLIFTON 10は軽量性と衝撃吸収性が高い一足です。
ボンダイ9のレビュー記事を書いた際にもHOKAのシューズには苦手意識がありました。
その理由は硬めである点と、ロッカー構造が管理人が苦手という点です。
また、耐摩耗性が低いと知人から聞いたおります。
デザインは普段使いができるくらいカッコ良いけど、実際に着用してみて相性が良くないと感じたので敬遠していました。
しかし、CIERO X1 2.0を着用してからイメージがガラリと変わりました。
ロッカー構造なのですが、扱いやすさを感じたからです。
食わず嫌いならぬ、履かず嫌いはいけないと感じたのでクリフトン10に関しても忖度なしにレビュー記事を書いていきます。
ホカ オネオネ クリフトン10 主な特徴
・BONDIと比較して軽量
ボンダイ 9が297g(27cm)に対してクリフトン 10は278gとなるので、19グラム軽量という結果となりました。
厚さがBONDI 9:踵は4mm、前足部1mm厚いのでその分の重量増となっています。
・普段使いに使えるデザイン
地味なカラーを選べば、普段使いができるデザインな点は良いです。
HOKAのシューズは他社と比べてカッコ良く見えるシューズが多いです。
・安定性が高い
足入れしてすぐに分かるくらい安定性が良いです。
足首周りが弱い人にも使える一足となっています。
ホカ オネオネ クリフトン10の残念な面:ミッドソールがやや硬め
他社シューズと比べてミッドソールがやや硬めです。
CIERO X1 2.0は柔らかく反発も良いのですが、他のシューズに関してはミッドソールの硬さが気になりました。
昨今のランニングシューズのトレンドはミッドソールが柔らかめになっているので、その点は残念だと感じました。
他社ライバルシューズを選定
ライバルとして挙げられるのは以下のシューズです。
比較対象①:ASICS NOVABLAST 5

比較対象②:ADIDAS ADIZERO SL 2

比較対象③:NIKE PEGASAS PLUS

ボンダイ9との違いに関しても本記事で触れていきます。
比較表
本家サイトなどを参考に比較したスペックシートを作成してみました。
![]() CLIFTON10 | ![]() NOVABLAST 5 | ![]() ADIZERO SL2 | ![]() PEGASAS PLUS | |
---|---|---|---|---|
定価 | 19,800円 | 16,500円 | 14,300円 | 19,800円 |
重量 | 278g (28cm)※本家商品ページより | 実測:230g(25.5cm) | 240g(27.0cm)実測222g(25.5cmワイド) | 245g(28.0cm) |
厚さ | かかと部分42.0mm、前足部34.0m | かかと部分41.5mm、前足部33.5mm | かかと部分36mm、前足部26mm | かかと部分??mm、前足部??mm |
ドロップ | ドロップ 8.0mm | 8.0mm | 10mm | 10mm |
ミッドソール素材 | CMEVA(EVA) | FF BLAST MAX | ミッドソール素材 LIGHTSTRIKE PRO / LIGHTSTRIKE2.0 前足部~中速部あたりサンドウィッチ形状 | ZoomX |
比較結果①:重量からホカ クリフトン10を評価
カタログスペック上は、比較対象内では最も重量があるシューズという評価となります。
ボンダイ9と比較して大幅に軽量化されているわけではなく、履き分けするにしても中途半端感が否めません。
比較結果②:厚さからホカ クリフトン10を比較
踵部:42mmとなりますので、比較対象内では最も厚みがあります。
前足部が34mmなので、ヒールストライク(踵着地)ランナーにピッタリです。
着地してからメタロッカー構造がアシストして前に進む感覚を得ることができます。
ホカ クリフトン10のサイズ感について
25.5cmでジャストフィットです。
HOKAのシューズでは、どれも25.5cmがジャストフィットです。
参考に私が着用しているランニングシューズのサイズを書いておきます。
ホカ クリフトン9のミッドソールについて
構成はCMEVA(EVA)です。
ここからは各部分をピックアップして比較します。
CMEVA(EVA)
着用してみて感じたのは、ボンダイ9同様に硬さを柔らかさが両立されている感触です。
ミッドソールは比較対象内では最も硬めです。
初心者向けで安定性を開発コンセプトにしているのが伝わってきます。
軽めのウォーミングアップやクールダウンで使うと良いでしょう。
反発はエリート向けと比較して弱めです。
ヒールストライクで体重移動が苦手な初心者ランナーでも体重移動が簡単にできます。
BONDI9との棲み分け
BONDI9は、はじめてランニングを始める人にピッタリな一足です。
厚みがあり、感触は硬めなのですが足に優しい一足となっています。
ウォーキングや背伸びせずのんびり走りたいときに使用すべき一足です。
クリフトン10はBONDI9からのステップアップしたい人にピッタリの一足です。
マラソンに挑戦してみたいけど、自信がない初心者ランナーさんの助けになるはずです。
ホカ オネオネ クリフトン10のフィット感について
重量が重い分、しっかりしたフィット感で良いです。
しかし、他社と比較して特段優れているポイントを見つけることができません。
無難な作りと言えばそうですが、特筆すべきところを見出せませんでした。
①衝撃吸収性
5点
やや硬めですが適度な衝撃吸収性ともいえます。
管理人はフォアフットなので、そもそもクリフトン10との相性は悪いといえます。
柔らかめのシューズが好みなので、低めの評価となりました。
②安定性
8点
CLIFTON 10の最大の特徴は安定性の良さです。
長時間走ってもシューズがアシストしてくれる感覚があるでしょう。
足首周りが弱いランナーさんであれば特にそれを顕著に感じるはずです。
③反発性・推進力
3点
管理人はフォアフットなので、そもそもクリフトン10との相性は悪いといえます。
踵着地であれば、メタロッカーのアシストを得ることができますが、フォアフットだとミッドソールの硬さばかりを感じて前に進む感覚がありません。
④耐久性・寿命
7点
私はHOKAのシューズを長期間着用したことがありませんが、ボンダイ8を所有する知り合いの話を聞くと、アウトソールの耐摩耗性は高いとは言えないそうです。
300~400kmあたりが限界だと聞いています。
⑤グリップ
9点
非常に良いです。
ぬれた路面でボンダイ8を知人は使用したことがあるそうですが、特に違和感を感じなかったそうです。
総合点32点/50点満点
BONDIより少し軽くなっておりますが、その違いに大差はありません。
19800円あったら、ノヴァブラスト5を選びます。
安定性を除いたら特筆すべきことがあまり見つかりません。
HOKAのデザインが好きでBONDI9からステップアップとしてチョイスするなら良いけど…
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はHOKA ONEONE CLIFTON 10 レビュー記事を書いてみました。
・比較的初心者向けである。19,800円に見合わない。
・ミッドソール素材「CMEVA」は他社より硬めだが厚みがあるのでそこまで悪くない
・最大のセールスポイントは、安定性の高さ!
・ヒールストライク着地ならロッカー構造がアシストしてくれる。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。