※本記事は近日中にリライトします。
最終更新日2023年11月16日
2023年10月15日に開催されました。
私の事前予想はブログにアップしておりましたので、その振り返りを含めて今回は書いていきます。
男子の本命が山下一貴選手(三菱重工)、対抗は鈴木健吾選手(富士通)と予想しておりました。
女子は一山麻緒選手(資生堂)対抗は松田瑞生選手(ダイハツ)と予想しておりました。
※松田選手は不出場でした。
出場者の記者会見を見て感じたこと
鈴木健吾選手は日焼けしてそれなりに練習が積めているように見えました。
発言では、ブランクもあるのと調整に不安があり実際にやってみないと分からないと弱気な発言をしてましたが、大丈夫だろうと思っていました。
山下一貴選手も世界陸上明けでも練習ができていると仰っていたし、1位狙いという発言にも期待を感じさせました。
女子は一山麻緒選手は良い調整ができてそうに感じましたし、会見を見た感じでは鈴木亜由子選手(日本郵政)も期待できそうなイメージでした。
前田穂南選手(天満屋)も絞られていて仕上がってそうな印象でしたが、雨の予報だったので、自分の事前予想はハズレると感じました。
実際に荒れた当日のレース
前回は設楽悠太選手(現西鉄)が飛び出し、大逃げの展開でした。
それを今回は川内優輝選手(あいおいニッセイ同和)が見事にやってくれました。
誰もが前半ベテランが引っ張っていくだけと見ていた人も多かったと思いますが、35km過ぎに大迫傑選手(ナイキ)が追うまで常にトップを引っ張りました。
雨に強いと聞いてはいましたが、これは凄いと感じましたね。
多くの選手は暑さ対策はしてきたと思いますが、冷たい雨で身体が暖まらない展開は誰も対応できていないように感じました。
本命と予想した鈴木健吾選手は12kmでDNF
集団から引き離されてからは、股関節の動きが特にぎこちなく感じました。
自分も股関節痛を長く経験してきたので、動きを見ても痛いほど分かります。
苦悶の表情で走る姿は痛々しかったです。
是非とも私が編み出したマッサージガンでの股関節周りの筋膜リリースを試してしてみていただきたいです。
そして、世陸出場組の其田健也選手も15km手前でDNFを選択されました…
私にとって驚いたのは28kmで発生した細谷恭平選手の転倒DNFです。
TV中継ではわかりませんでしたが、集団で接触があったようです。
なかなか立ち上がれず、疲労骨折したのではないかと思い、心配でしたが大事には至らないとの事でファイナルチャレンジに期待です。
ここまで、TV観戦していましたが自宅を出発して現地観戦としました。
現地観戦は40km付近 富久西交差点で観戦することにしました。
曙橋から終盤のキツイ登り坂を登ったところで応援したいと思ったからです。
土砂降りでビショビショになりましたが、選手の皆さんはこの土砂降りの中一生懸命走っています。
上位選手の応援時には傘をさすことを忘れて応援しました。
選手の皆さん必死の形相で走る姿が印象的でした。
※応援に集中したので、選手の皆さんの写真は撮影しておりません…
記憶に焼き付きましたが、全員凄い走りでした。
辛そうな表情で走る選手、涙を流しながら走る女子選手も見ました。
勝負の世界の残酷さを感じました。
実は前日の皇居ランで足を捻って捻挫して痛む足を引きずりながらの沿道応援だったのはここだけの話です。
男子結果
男子は個人的には驚きの結果でした。
事前予想には全然お名前を挙げていませんでしたね…
大変失礼しました。
優勝は小山直城選手(HONDA)でした。
TV解説の設楽悠太選手のイチオシと中継で知りました。
2位は赤崎暁選手(九電工)でした。
パリオリンピック出場権獲得おめでとうございます。
3位は前回と同様大迫傑選手でした。
大迫さんもどのような状況にも対応できる強さを持った選手なので、2位以内には食い込むかなと思いきや、惜しくも3位ということでした。
4位は川内優輝選手が堂々の入賞です。
今大会のMVPは間違いなく川内優輝選手です。
35kmまで大逃げとも言われる先行でレースを引っ張りました。
集団に吸収されながらも、最後まであきらめない走りで4位に入賞!!
インタビューでの晴れ晴れとした表情が忘れられません。
女子結果
優勝はこれまた予想外の鈴木優花選手(第一生命)でした。
大東文化大学時代から応援していました。
エース区間に登用されることが多く、不破聖衣来さんとの真っ向勝負や挑戦者として王者名城大学に一矢報いる姿には心を動かされるものがありました。
昨年のプリンセス駅伝では、持ち味を活かせていないように感じていたので、秘かに期待をするレベルでしたがライバルである加世田梨花選手(ダイハツ)を見事に千切っての優勝でした!
23km過ぎに飛び出した一山麻緒選手を抜く姿カッコよかった!
私独断の女子でのMVPは鈴木優花選手にしました!
強い鈴木優花選手を見ることができて私も嬉しいです。
2位は一山麻緒選手でした。
大迫傑選手と同様に安定の強さを発揮されました。
23km過ぎで飛び出してこのまま逃げ切れるかと思いきや、終盤にやや疲れが出てしまったようです。
それでも2位なのですから、素晴らしいです。
3位は細田あい選手(エディオン)でした。
強い選手だと思っていましたが、ここまでとは思っておりませんでした。
申し訳ございません。
4位は加世田梨花選手(ダイハツ)でした。
世界陸上からの連戦で4位って凄いです!!
絶対に疲れが残っていたはずだし、世界陸上では惨敗のイメージが強かったので、MGCでここまで走れることに驚きました。
さすが王者名城大学OGですね。
まとめ
暑熱順化を選手はメインに取り組んでいたと思われます。
前回のMGCでは、暑いレースでしたのでほとんどの選手は暑さ対策がメインで、雨の展開は意外だったと思います。
優勝者を見ると世代交代を感じさせるレースでしたね。
大迫選手は今回も3位でしたが、抜群の安定感を感じさせるレース内容でした。
川内優輝選手の走りに感動した人も多かったのではないでしょうか!
私もその一人です。
山下一貴選手があんなに辛そうな表情で走る姿は印象的でした。
同じチームの井上大仁選手(三菱重工)は良い表情をしていたので、ここからやってくれるかなと感じさせてくれましたが、7位ということで代表には手が届きませんでしたが、前回最下位を払拭させる良い走りを見せてもらいました。
惜しくも今回の最下位となってしまった神野大地選手(セルソース)も最後まで諦めず必死に走る姿を見て、心が大きく揺さぶられました。
彼は箱根駅伝で山の神の称号を授けられてから、マスコミの注目を嫌でも集めるようになりました。
そういう意味では、辛かっただろうと感じました。
女子も鈴木優花選手や一山選手は素晴らしい走りでしたし、感動しました。
鈴木亜由子選手(日本郵政)と前田穂南選手(天満屋)の苦悶の表情が今でも忘れられません。
走っていながらも絶望感というか、寒さからくるものだったのかもしれませんがとてつもなく漆黒なオーラが出ていました。
きっと、どのレースの中でも一番つらいレースだったのではないかと伝わるものがありました。
涙を流しながら、必死に走る選手もいました。
本当にお疲れさまでしたとしか言いようがありません。
代表に選ばれた皆さんおめでとうございます。
勝負の世界は本当に残酷だと感じました。
選ばれなかった方でも、ファイナルチャレンジで飛躍されることを願います。
お疲れ様でしたでは表現できない位の感動をありがとうございました。
次回はMGC上位選手のシューズ事情について触れたいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。