反発力と推進力総合して反発力と例える人も大勢います。
私の場合は、、反発力推進力は別物として考えております。
その方がシューズレビューを書く上でより初心者の方でも理解しやすいと考えているからです。
今回は反発力と推進力について、詳しく説明していきます。
私が各シューズレビューを読む際の参考としていただけると幸いです。
※各素材ごとに書くと長くなってしまうので、それらは別記事に纏めます。
反発力はミッドソールの素材から得る力です。
管理人が感じてる反発力とは、「ミッドソールから得ることができる助力」です。
例えば、ボールを高いところから地面に落とすと弾む仕組みもボールそのものが持つ反発力による助力です。
ランニングシューズにおける反発力とは着地して、ミッドソールによって得ることができる弾みが反発の源泉です。
特性による効率の良い反発性の活かし方
ミッドソール素材によって特性があります。
柔らかめのミッドソールの場合:しっかり踏み込むことで大きな反発を得ることができます。
硬めのミッドソールの場合:反発のレスポンスが速いので小刻みなピッチで反発を得ることができます。
管理人はピッチ系ランナーですが、柔らかめのミッドソールを好みます。
メタスピードエッジパリやアディオスプロ4あたりをレース用シューズとして使用予定です。
練習では、敢えて硬めのミッドソール素材のシューズを着用することがあります。
ノヴァブラスト4やマジックスピード4あたりの硬めのシューズを主に着用しています。
敢えて接地時間を短めに早めに足を回転させていくと、グングンと進んでいきます。
柔らかめのミッドソールは、ズームフライ6を練習用として使用しています。
しっかりミッドソールを潰すようにすると反発力を得ることができやすいです。
一般的に柔らかめのミッドソールはストライド系ランナーに向いていると言われています。
ミッドソールが硬めのランニングシューズ
・ノヴァブラスト4
・ゲルカヤノ
・GT2000
2024年以前のモデルは硬めの傾向が多いです。
・アディオスプロ3
・プライムエックス2ストラング
・アディゼロ ボストン12
・アディゼロ SL
アシックスと同様2024年以前のモデルは硬めの傾向が多いです。
・ズームライバルフライ全般
・ズームフライ5
・ヴェイパーフライネクスト%3
・旧型のFUELCELL全般
HOKA ONE ONEや BROOKS、onは全般的に硬めです。
旧型のアディダスやニューバランス、サッカニーも硬めのミッドソールの印象が強いです。
ミッドソールが柔らめのランニングシューズ
・メタスピードスカイパリ、メタスピードエッジパリ
・ノヴァブラスト5
・スーパーブラスト
最新のアシックスのランニングシューズはミッドソールが柔らかめが多いです。
・アディオスプロ4
・ADIZERO EVO SL
・ADIZERO SL2
アシックスと同様2024年以降のモデルは硬めの傾向が多いです。
・アルファフライ3
・ズームフライ6
ナイキのシューズは比較的硬めがまだまだ多い印象です。
・最新のFUELCELL全般
ニューバランスのシューズは、最新モデルより大きく改善されており柔らかめになりました。
・ディヴィエイトニトロエリート3
・ディヴィエイトニトロ3
PUMAのミッドソール素材のNITROフォームは過去モデルから柔らかめで管理人もお気に入りです。
推進力はシューズのしなりから得る力です。
推進力は、カーボンやTPU等の樹脂プレート内蔵シューズを着用時に、シューズを踏み込んだ際にしなりが発生しますがそのしなりのエネルギーから得る力のことです。
シューズをしならせる力が必要となってくるので、接地時間が長めで踏み込める力があった方が優位です。
推進力が高いシューズのミッドソール素材は比較的柔らかめで、反発力は低めとなっています。
衝撃吸収性が高く感じるのは柔らかい感触で、足底へのダメージが少ないからです。
以前はやや安定性が欠けていましたが、最近は安定性も優れており欠点が少なくなっております。
推進力が高いランニングシューズ
・メタスピードスカイパリ、メタスピードエッジパリ
・マジックスピード4
※S4シリーズは踵着地やフラット着地なら推進力高めですが、フォアフットだと推進力を感じません。
・アディオスプロ4
・ADIZERO ADIOSPRO EVO1
・ADIZERO PRIME X(初代モデル)
・アルファフライ3
・ヴェイパーフライネクスト%3
・FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4
・FUELCELL SUPERCOMP PACER V2
・FUELCELL SUPERCOMP TRAINER V3
・DEVIATE NITRO ELITE 3
・DEVIATE NITRO 3
管理人はレース用ではミッドソール柔らかめ+推進力があるシューズを使用しています。
紹介したシューズの中でも特におススメは以下のシューズです。
・アシックス:メタスピードエッジパリ
文句なしに良いシューズです。
軽くて、エリートモデルの中で最安、反発と推進力のバランスが最高に良いのでフォアフットでピッチ系ランナーに超おススメです!
・アディダス:アディオスプロ4
メタスピードエッジパリとの具体的な違いは柔らかさです。
柔らかく沈み込みが大きいので、よりストライドを伸ばしたいランナーさんにはアディオスプロ4の方がおススメです。
軽くて、エリートモデルの中では安め、反発力の強さに特化しており、第101回箱根駅伝においてもアディダス着用率はナイキを抜いてナンバーワンとなりました!
・プーマ:DEVIATE NITRO ELITE3
トータルバランスに非常に優れています!
サブフォー以上のレベルの走力があれば使いこなせるので、はじめてエリートモデルを選ぶならおススメ!
おススメの中では最も定価は高価ですが、年々着用者が増えているおススメの一足です。
特徴はトータルバランスが非常に優れた一足で、軽さ、反発、推進力全てにおいて高次元な一足となっています。
はじめてのエリート向けレーシングシューズを選ぶなら管理人なら間違いなくディヴィエイトニトロエリート3をお勧めします。
ハズレなしの一足です!
管理人のシューズ使い分け
・ピッチ系(身長167cm ストライド130cm ピッチ170~190spm)
・フォアフット
・O脚
・偏平足
・ピッチを上げた練習をしたいとき
マジックスピード4
・ペース走
ズームフライ6、DEVIATE NITRO
・JOG系
ADIZERO SL2、ノヴァブラスト4
・レースシミュレーション、閾値走
FUELCELL SUPERCOMP PACER V2、 ADIZERO TAKUMISEN9
・本番
メタスピードエッジパリ、アディオスプロ4、ディヴィエイトニトロエリート3
着地時に反発が強すぎるシューズよりも推進力が高めのシューズを好んでチョイスしています。
昨今のトレンドとしては、2024年春以降に販売されている主なメーカーのシューズは柔らかめのミッドソールを採用する傾向が強いです。
特に以下のシューズに関しては過去モデルと比較して圧倒的に柔らかく感じるようになりました。
・ノヴァブラスト5
・アディオスプロ4
・ズームフライ6
・FUELCELL SUPERCOMP PACER V2
反発性でもレスポンスよりも大きく弾むような感覚を好むランナーが多いという事でしょう。
レスポンス重視ならHOKAやon、MIZUNO、BROOKSあたりを選ぶと良いですね。
今回の紹介の中では、反発と推進力をテーマにしているので耐久性は挙げていません。
エリートモデルは耐久性が低いですが、特に以下のメーカは耐久性が低めです。
ナイキ(ZoomX採用モデル)、on
削れやすいとかではなく、ミッドソール自体の性能低下が速いです。
200km程度走ってみると、ミッドソールの反発力が低下し300km走ると衝撃吸収性が低くなります。
逆に耐久性が高いメーカは、PUMA、ニューバランス、アシックスあたりです。
その辺に関しては個別のシューズレビューを見ていただくと分かりやすいです。
まとめ
かなり長くなってしまったのでそろそろ締めます。
いかがでしたでしょうか。
今回は「ランニングシューズの反発力と推進力について詳しく説明」しました。
皆さんのシューズ選びの参考となれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。