結論:超軽量+安定性は大幅に増したけど、推進力は前作の方が強く感じました。
いきなり結論から書いてしまいました。
具体的には以下の印象です。
・安定感が増した
・軽さは正義
・衝撃吸収性も前作と変わらず
・反発力は前作より増した印象
・アルファフライより扱いやすい
・前作と比較して7g軽いが推進力は低下した印象
・フォアフットでないと真価が発揮できない
知人から100km程度走行したヴェイパーフライネクスト3を譲って貰いました。
ある程度へたりはあるものの、試走して印象が悪くなかったので譲り受けました。
本記事では、スペックや実走した感想や旧製品であるヴェイパーフライネクスト2と比較しながら深掘りしていきます。
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ヴェイパーフライネクスト%3の第一印象
カーボンプレートの角度が変更となったのか、厚さが全体的に2mm程度薄くなり、幅が広くなったことが原因でやや推進力は影を潜めた印象です。
その代わりに強い力で踏み込まなくても、ピッチを刻みやすいシューズになったと感じました。
走力が低い市民ランナーでも使えるシューズになった印象です。
・柔らかめのクッションは健在
ZoomXの柔らかめのクッショニングは好印象です。
幅広になった分、クッショニングも向上したのでより幅広いランナーに対応してきた印象です。
敷居が低くなった分、推進力を重視するランナーからは敬遠されるシューズになってしまったように感じます。
実際に実業団選手や第100回箱根駅伝でも、前作のヴェイパーフライネクスト%2の着用者が多かったように感じます。
ヴェイパーフライネクスト%3 スペック(前作ヴェイパーフライネクスト2)との比較
ヴェイパーフライネクスト%3 | ヴェイパーフライネクスト%2 | |
定価 | 定価(税込): ¥36,080 | |
重量 | 重量: 200g(28.0cm) 172g(25.5cm:実測) 管理人るっく所有シューズで最軽量 | 重量: 190g(26cm:実測) |
厚さ | かかと部分38mm、前足部30mm | 前足部32mm / かかと部分40mm |
ドロップ | ドロップ: 8mm | ドロップ: 8mm |
ミッドソール | ミッドソール: ZoomX + カーボンプレート | ミッドソール: ZoomX + カーボンプレート |
シューズ適正 | レース用だが、オールラウンド | レース用だが、オールラウンド |
比較してみると、現行モデルヴェイパーフライネクスト3では、踵部と前足部がそれぞれ2mm薄くなりました。
恐らく、幅を広げた分、厚さを犠牲にしたのだと感じました。
僅か2mmと感じるかもしれませんが、走ってみてその違いは顕著でした。
重量では実測で18g最新作の方が軽量でした。
具体的に後半にレビュー記事を書いていますので最後までお読みいただけると幸いです。
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%3のサイズ感について
初期から前作のヴェイパーフライネクスト%2までは細身の作りとなっており、管理人るっくは26cmを愛用していました。
今作では幅が広がったので、25.5cmを購入しましたが、ドンピシャでした。
ニューバランスでは25.5cmまたは25.0cmを選ぶことが多いです。
アディダスでは、ハイエンドシューズは幅広なので25.0cmを使用していますが、SLでは25.5cmを使用しています。
アシックスのメタスピードスカイ+は25.5cmを所有しています。
NIKE VaporFly Next%3のミッドソールについて
ミッドソールに採用されているZoomXは、他社と比較して柔らかいです。
しっかりと踏み込めば、反発力の高さを感じることもできます。
例えで分かりやすく言うと、軟式ボールという印象です。
カーボンの推進力もある程度感じることもできますが、前作と比較して踏み込む前に跳ね返りがきてしまうような違和感を感じました。
衝撃吸収性もしっかりあります。
地面からのインフォメーションはその柔らかさゆえにダイレクト感はありません。
ナイキヴェイパーフライネクスト3のアッパーについて
前作のフライニットと比較して、メッシュが大きいアッパーに変わりました。
ホールド性は前作の方が好みでしたね。
しかし、暑い日のレースでは通気性が3の方が抜群に良いと感じるはずでしょう。
ヴェイパーフライネクスト%3の踵のホールド感について
個人的にはあまり違和感を感じたことはありません。
カッチリホールドされる感じはしませんが、フォアフット着地だとこの程度の遊びがあっても良いかなと感じる程度です。
ここからは実走して感じたことを書きます。
各項目10点満点評価です。
①衝撃吸収性・安定性
9点
衝撃吸収性は以前と変わらず高水準です。
ミッドソールが柔らかいのでブレのような感覚は多少ありますが、幅広になったおかげで個人的には安定性は格段と上がった印象です。
②反発性・推進力
8.5点
推進力は前作より下がった印象です。
シューズ全体の厚みを幅に変更した分、推進力が落ちた印象です。
2mmの変化ですが、その変化は顕著に感じました。
推進力重視のエリートランナーは、駅伝やマラソンで前作を使っている人も見かけます。
代表的な選手としては、鈴木芽吹選手(駒澤大学)は、第100回箱根駅伝2区で前作を使用して出走してました。
今作では従来の爆発的な推進力は影を潜めましたが、裾野が広がったので初心者ランナーでも履きやすいレーシングシューズになったと感じました。
前作同様にフォームは、フォアフットがおススメです。
推進力がやや低くなったので、ピッチ系のランナーでも使いやすくなった印象です。
③耐久性
6点
ナイキのレーシングシューズの耐久性は以前から低いです。
アウトソールが消耗しやすく、私の走り方では100kmでかなり削れます。
シューグーで補修して使用すれば、寿命は延びます。
しかし、200kmあたりからは、ミッドソールがへたりを感じてきて300km走ると反発力はなくなります。
他社より耐久性は低いと言わざるを得ませんが、これがレーシングシューズの宿命と言えばそれまでですね。
④グリップ
9点
ウェット性能も納得のレベルです。
しっかりグリップしてくれるので、雨の日ランにも使えます。
アウトソールのグリップは申し分ありませんが、従来から感じていた事ですが、耐久性に欠けるのが残念です。
総合点
32.5点/40点満点
個人的には、ナイキのシューズはあまり支持しません。
理由は、性能は申し分ありませんが、耐久性の低いことが引っかかります。
記録にこだわりがある人や財力がある方なら別です。
お小遣いを節約して、やっとの想いでシューズを購入している私としてはコスパが低いとしか言いようがありません。
現代では推進力が高くて、割安と感じるシューズがたくさん出てきているので、ヴェイパーフライネクスト一択という文化ではないと感じています。
メタスピードスカイ+はレーシングシューズなのに耐久性は抜群で500km以上走ってもテンポ走などの練習では、シューグーで補修はしていますが現役で使えています。
後日記事を書きますが、第100回箱根駅伝でもナイキのシェア率は下がってきています。
個人的にもメタスピードスカイ+やアディオスプロ3の方がお気に入りです。
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%3のまとめ
一言でいうと、裾野が広がったレーシングシューズです。
前作と比べてクセがなく、履きやすくなった印象です。
・軽さは正義!!
・ややピッチ系にセッティングが変わった印象
・グリップは高め
・アルファフライより扱いやすい。
・安定性はやや向上された印象
・推進力はやや劣ったが、それでも一般ランナーなら充分!
・レースシミュレーションやペース走等、財力があるならデイリートレーナーとして使うのも良い
・コスパは低い
裾野が広がったので、サブフォーレベルでも履きこなせそうなレーシングシューズです。
ある程度ストライドを延ばすこともできれば、ピッチを上げても反応します。
これまでが完全なストライド型だったのが、ピッチ系にも対応してきた点は賛否両論がありますが、市民ランナー的には歓迎すべき点かと…
ウェット性能が高いので、雨の日でも問題ありません。
安定性が欠点でもありましたしたが、その点をある程度改善したシューズになっています。
言い方を変えたら中途半端な改善と揶揄されるかもしれませんが…
本記事もやや揶揄した表現になっていますが、もうすこし一般市民にも手が届きやすいシューズにしていただけると幸いです。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。